古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 御府内八十八ヶ所 > 伊予国の写し霊場

古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第56番
宝珠山 与楽寺
ほうじゅざん よらくじ

与楽寺本堂

宝珠山 地蔵院 与楽寺 (ほうじゅざん じぞういん よらくじ)
本尊 地蔵菩薩
創建年代 室町時代
開山 秀栄
宗派 真言宗豊山派
所在地 東京都北区田端一丁目25−1 (Mapion/googlemap
御詠歌 みな人のまいりてやがて泰山寺 末世の引導たのみおきつつ
巡拝 江戸六阿弥陀
メモ 創建年代は不詳だが、開山の秀栄は室町時代の足利義尚の時代の人という。慶安2年(1649)朱印地20石を与えられた。
本尊の地蔵菩薩は弘法大師の作と伝えられ、次のような伝承が残っている。
ある夜、盗賊が寺に押し入ったが、どこからともなく僧形の男たちが現れ、盗賊を押し返してしまった。翌朝、ご本尊を見ると足が汚れていたため、ご本尊が男たちに姿を変え、盗賊を追い払ったのだろうということになった。以来、「賊除地蔵」と称されという。
境内には石仏や石造物が多く、石幢六地蔵や巴連納札塚など珍しいものもある。南北朝時代のものという四面四仏石塔屋はわからなかった。江戸六阿弥陀の第四番でもある。
写寺 金輪山 泰山寺
八十八ヶ所大意 宝珠山 地蔵院 与楽寺 田端六阿弥陀
〈本尊〉地蔵尊
〈朱印地〉廿石 〈末寺〉十八ヶ寺
御室末 談林所
参道 霊堂
参道 霊堂
石幢六地蔵 阿弥陀堂
石幢六地蔵 阿弥陀堂
与楽寺の納経印

中央の墨書は「本尊地蔵菩薩」、脇に「弘法大師」。中央の朱印は「佛法僧寶」の三宝印、 右上は「第五十六番」、左下は「與楽寺」。

<<前へ 伊予国の写し霊場へ 次へ>>


2010.04.21
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.