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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第72番
阿遮山 不動院
あしゃざん ふどういん

不動院

阿遮山 円満寺 不動院 (あしゃざん えんまんじ ふどういん)
本尊 不動明王
創建年代 不祥
開山 不詳
宗派 真言宗智山派
所在地 東京都台東区寿二丁目5−2 (Mapion/googlemap
御詠歌 わずかにも曼荼羅おがむ人はただ ふたたび三たび帰らざらまし
巡拝 関東三十六不動霊場22番
メモ 創建年代・開山ともに不祥だが、慶長16年(1611)中興開山の法印賢鏡が八丁堀に寺地を賜り、移転してきたという。その後、寛永12年(1635)に浅草新寺町(浅草八軒寺町)の現寺地に移転してきた。
本尊の不動明王は、奈良時代の良弁僧正の作と伝えられる。各地を転々とした後、平戸藩松浦家の守護仏として祀られるようになり、島原の乱で霊験を顕したという。元禄元年(1688)、平戸藩主松浦鎮信は不動院が江戸藩邸の鬼門にあることから藩の祈願所とし、この不動尊像と聖天像を納めたという。
瓦葺きの山門の奥に、近代的な鉄筋コンクリートの本堂が建つ。納経をお願いすると、本堂に通してくださり、ゆっくり参拝することができた。
因みに、山号の阿遮山は、不動明王のサンスクリットである「アチャラナータ」に由来するものであろう。
写寺 我拝師山 曼荼羅寺
八十八ヶ所大意 阿遮山 円満寺 不動院 浅草八軒寺町
〈本尊〉不動尊 良弁僧都作
大塚護持院末
〈開山〉賢鏡法印
不動院の納経印

中央の文字は不動明王の種字「カーン」に「不動明王」、脇に「弘法大師」。中央の朱印は同じく梵字の「カーン」、右上は「御府内第七十二番」、左下は「不動院印」。

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2010.08.18
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