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天保11年(1840年)四国八十八ヶ所の納経帳
【略縁起】
弘仁12年(811)嵯峨天皇の勅願により弘法大師が開創したと伝えられる。本尊は大師御自作とされる1寸8分(約5.6cm)の勝軍地蔵菩薩。宇多天皇の頃、浄函上人が熊野権現の神託を受け、霊木で2尺7寸(約88cm)の延命地蔵菩薩の像を造り、大師御作の勝軍地蔵菩薩を胎内に納めたという。安永4年(1776)に奥の院の五百羅漢が建立された。
【納経印】
墨書は「奉納経 本尊地蔵大菩薩 無盡山 地蔵寺」、日付は「十月廿三日」のようである。中央に宝印はない。右上の印は「四国第五番」、左下は「無盡荘厳」で、現在のものと同じ文言である。
【所在地】
阿波国板野郡矢武村(徳島県板野郡板野町羅漢)
【本尊】
延命地蔵菩薩(胎内仏:勝軍地蔵菩薩)
2013.12.12
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