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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

調神社
つきじんじゃ

調神社社殿

調神社 (つきじんじゃ)
御祭神 天照皇大神〔あまてらすおおみかみ〕
豊宇気姫命〔とようけひめのみこと〕
素盞嗚尊〔すさのおのみこと〕
通称・旧称 調宮(つきのみや) 月読社
鎮座地 さいたま市浦和区岸町三丁目17−25 (地図表示:マピオン)
創建年代 伝・開化天皇3年(156)
社格等 式内社 旧県社
由緒 社号の調は「租庸調〔そ・よう・ちょう〕」の調で、伊勢神宮への貢(御調〔みつぎ〕)物である初穂を納める御倉の中に鎮座していたことによるという。
社伝によれば、開化天皇の御代に創建されたと伝えられる。崇神天皇の勅命により、伊勢の斎宮〔さいぐう〕である倭姫命〔やまとひめのみこと〕が下向し、武蔵国から神宮に納める貢物を納める倉を建てさせた。この時、貢物の運搬の妨げとなるために鳥居や門を取り払わせたとされ、現在に至るまで鳥居は建てられない。
朝廷・武門の崇敬を受け、延喜式神名帳にもその名を留める。江戸時代には朱印領7石を寄進された。
中世以降、調〔つき〕が月と同じ読みであることから月待信仰と結びつくようになった。兎が神使とされ、狛犬の代わりに兎の石像が建っていることでも知られる。
例祭 11月23日
神事・行事 1月19日/講社大祭
4月3日/春祭(春季講社祭)
11月23日/新穀感謝祭(秋季講社祭)
12月12日/大歳の市祭(十二日まち)
メモ 狛犬のかわりの兎の他、手水舎をはじめ、境内あちこちに兎の像や彫刻がある。旧本殿は末社の稲荷神社となっているが、その脇障子にも波に兎の彫刻が施されている。
拝殿前の二本の木には注連縄が渡されており、注連柱になっているようだ。
また、境内には日蓮聖人駒繋ぎの欅があり、御神木とされている。文永8年(1271)日蓮聖人佐渡配流の途次、難産に苦しむ女性を助けるために駒を繋ぎ、祈祷したと伝えられる。
神使の兎 神使の兎
神使の兎(狛兎)
手水舎の兎 拝殿の彫刻
手水舎の兎 拝殿の彫刻
旧本殿(末社・稲荷神社) 神池
旧本殿(末社・稲荷神社) 神池
調神社の御朱印

中央と左下の朱印には「調神社之印」、右上の御幣を持った兎には「延喜式内社」。

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2007.09.23
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