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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

大山阿夫利神社
おおやまあふりじんじゃ
(下社)

大山阿夫利神社下社拝殿

大山阿夫利神社 (おおやまあふりじんじゃ)
御祭神 大山祗大神〔おおやまづみのおおかみ〕
高龗神〔たかおかみのかみ〕
大雷神〔おおいかづちのかみ〕
旧称・通称 阿夫利神社 石尊大権現・雨降山大山寺
鎮座地 神奈川県伊勢原市大山12 (Mapion/googlemap
創建年代 伝・崇神天皇の御代
社格等 式内社 旧県社 別表神社
由緒 古くから信仰の山として知られる相模大山に鎮座する。大山は「あふり山(阿夫利山・雨降り山)」とも称し、雨乞いの霊験で信仰を集めた。山頂に本社・奥社・前社、中腹に下社がある。本社に大山祗大神、奥社に大雷神、前社に高龗神を祀る。元はそれぞれ石尊大権現・大天狗・小天狗と称された。
社伝によれば、崇神天皇の御代の創建とされる。天平神護7年(755)良弁僧正が神宮寺として雨降山大山寺を開いた。大山寺の寺伝によれば、弘法大師や安然上人が住職を務めたという。以来、神仏習合の修験の山として栄えた。延喜の制では小社に列する。
武門の崇敬篤く、源頼朝は太刀を奉納して戦勝を祈願した。北条氏・徳川氏も深く崇敬した。江戸時代には各地に大山講が組織され、大山詣でが盛んになった。大山詣でと江ノ島詣でをセットにする人々も多かったという。
明治の神仏分離により雨降山大山寺は破却され、阿夫利神社の旧称に復した。大山寺のあった場所には下社が設けられた(後に大山寺は現在の場所に再興される)。
戦後は長く神社本庁には所属せず、大山阿夫利神社本庁として活動してきたが、近年、神社本庁の傘下となった。
例祭 8月27〜29日
神事・行事 1月7日/筒粥祭
2月3日/節分祭(大宝撒き・弓矢鉾・打豆・金幣拝戴)
4月5〜20日/春季大祭(春山)
5月20・27日/酒祭
6月上旬/田植祭
6月8日/権田祭
6月30日/夏越大祓・疫神祭
7月27日〜8月17日/夏季大祭(夏山)
10月上旬/火祭薪能
12月28日/師走大祓・鎮火祭
文化財 〈県無形民俗文化財〉倭舞及び巫女舞
公式サイト http://www.afuri.or.jp/
メモ 本来、山頂の本社に詣るべきであろうが、伊勢原近辺の寺社を参拝するためにケーブルカーを使って下社のみ参拝した。
そもそも本来、大山の登拝は夏山期間中のみに限定されていたそうだ。それ以外の期間は、山頂へ向かう登拝門も固く閉ざされていたという。しかし明治20年(1887)登拝の増加のために新たに春山が設けられ、さらに戦後は観光登山が増え、表参道以外の登山道も開かれたことから、年間通じての登拝が認められるようになった。しかし、登拝門については、その意義を伝えるため、片側の扉のみを開き、もう一方は閉ざしたままになっている。
伊勢原駅前の大鳥居 参道の石段
伊勢原駅前の大鳥居 参道の石段
神泉 摂社・浅間社
神泉 摂社・浅間社
菅原社 大天狗の碑
菅原社 大天狗の碑
本殿 登拝門
本殿 登拝門
大山阿夫利神社下社の御朱印

<中央の朱印は「関東総鎮護 大山阿夫利神社」、左下は「阿夫利神社下社之印」。/p>

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2012.05.09
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