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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

諏訪大社
すわたいしゃ
上社前宮
かみしゃ まえみや

諏訪大社上社前宮

諏訪大社 上社前宮 (すわたいしゃ かみしゃ まえみや)
御祭神 八坂刀売神〔やさかとめのかみ〕
鎮座地 長野県茅野市宮川2062 (Mapion/googlemap
創建年代 不詳
社格等 信濃国一宮 旧官幣大社 別表神社
由緒 古くより東関第一の軍神として朝廷・武門の崇敬を受けた諏訪大社は、諏訪地方一円を氏子とし、諏訪湖をはさんで上社・下社が鎮座する。上社は本宮〔ほんみや〕と前宮、下社は秋宮〔あきみや〕春宮〔はるみや〕から成り、さらに境内・境外に60余の摂末社がある。
御分霊を祀る神社は数多く、神社本庁に所属する法人格を持った神社だけでも全国で約6500社、摂末社を含めると1万余社という。
「諏訪明神に神体なく、大祝〔おおほうり〕をもって神体となす」といわれたように、諏訪大社では大祝が諏訪明神の化身、現人神〔あらひとがみ〕として神秘的な権威を有した。上社では諏訪氏が、下社では金刺氏が代々大祝を継承した。
室町時代まで、前宮に上社の歴代大祝が居住しており、上社の祭儀の中心地となっていた。前宮境内の大半を占める広場は神原〔ごうばら〕と呼ばれ、神殿〔ごうどの〕と呼ばれる大祝の居館をはじめ、付属する多くの建物が建ち並んでいたという。しかし、神殿が移されるとともに衰微し、祭儀に必要な建物のみが残っている。
内玉御殿〔うちたまごてん〕は神原の中心となった社で、諏訪大神の幸魂・奇魂を祀る。現在の建物は昭和7年(1932)に建てられたものだが、用材の一部に天正13年(1585)建築の旧社殿の用材が用いられているという。十間廊は上社最大の神事である御頭祭が行われる建物である。
本殿がある場所は、諏訪大神が最初に館を設けたところだと伝えられ、諏訪信仰発祥の地とされる。日当たりのよい高台で、そばには「水眼」と呼ばれる清流が流れる。社殿は昭和7年(1932)伊勢神宮のご用材をもって建てられたものとのこと。
例祭 4月15日(御頭祭・酉の祭)
神事・行事 2月28日/野出神事
文化財 〈県無形民俗文化財〉御柱祭り 〈県史跡〉諏訪大社上社前宮神殿跡
公式サイト http://suwataisha.or.jp/
メモ 本宮からは2kmほど離れているだけだが、本宮の賑やかさが嘘のように閑散としている。もちろん、訪れる人が途切れるわけではないのだが、まるで別世界である。しかし、おかげで聖域の雰囲気を堪能することができた。
四本の御柱は本殿から見て右前に一の柱、左前に二の柱、左後に三の柱、右後に四の柱と、時計回りに立っている。
大鳥居 若御子社と荒玉社
大鳥居 若御子社(右)と荒玉社
十間廊 内玉御殿
十間廊 内玉御殿
御室社 本殿
御室社 本殿
諏訪大社上社前宮の御朱印

墨書は「信濃国一宮 諏訪大社 上社前宮」。中央の朱印は「諏訪上社」、右上は「信州一宮」、左下は「前宮 神」。

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2010.06.23
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