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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

大井神社
おおいじんじゃ

大井神社拝殿

大井神社 (おおいじんじゃ)
御祭神 弥都波能売神〔みずはのめのかみ〕
波邇夜須比売神〔はにやすひめの神〕
天照大神〔あまてらすおおみかみ〕
旧称 大井大明神 勅宣正一位大井神社
鎮座地 静岡県島田市大井町2316 (Mapion/googlemap
創建年代 不詳
社格等 国史見在社 旧県社 別表神社
由緒 東海道屈指の難所として名高い大井川の神であり、島田宿の鎮守。安産の神、また女性や子どもの守護神として信仰を集めるとともに、参勤交代の大名や飛脚たちが旅の安全を祈願したことから旅行安全・交通安全の神徳でも知られる。
創建年代は不詳だが、三代実録貞観7年12月21日条に正六位上大井神に従五位下を授くという記事がある。ただし、大井川の洪水によってたびたび鎮座地が変わったようで、元は現在の川根本町に鎮座していたが、流されて島田の地に祀られるようになったともいう。島田への鎮座は建治2年(1276)というが、その後も度々遷座しているようである。
慶長9年(1604)の大洪水により、島田の街とともに元島田の野田山に遷座。元和元年(1615)島田の街が元に戻ったのに伴い、旧社地(現在の御旅所)に復し、さらに元禄2年(1689)現社地に遷った。
宝永5年(1708)神階正一位を賜り、さらに嘉永7年(1854)御位勅宣の沙汰があったことから、勅宣正一位大井神社と称するようになった。明治5年(1872)郷社に列格、同41年(1908)県社に昇格。昭和41年(1966)には別表神社に加列している。
例祭は10月に行われるが、特に寅・巳・申・亥の年に行われる大祭は「島田の帯祭り」として名高く、日本三奇祭にも数えられる。大名行列とともに、大刀六尺小刀五尺の日本の木刀に豪華な丸帯を掛けた大奴が、優雅な身振りで進む。さらに鹿島踊りや屋台など、行列は約1kmにも及ぶという。
例祭 10月13〜15日
※寅・巳・申・亥の年は大祭(10月中旬の日曜日/島田の帯祭り)
神事・行事 2月3日/節分祭
4月7日/雛人形焼納祭
6月5日/春日神社例祭(金婚式・鹿島踊り)
8月1日/夏祭り・七夕祭り
11月19日/恵比寿神社例祭・恵比寿講社祭
12月1日/鎮火祭
文化財 〈県無形民俗文化財〉鹿島踊り 島田帯祭の大名行列
公式サイト http://www.ooijinjya.org/
メモ 旧東海道沿い、島田駅から少し西に歩いたところに鎮座する。大鳥居から社殿へ向かう参道の両側にある石垣は、大井川の川越人足たちが、日頃の神恩への感謝と仕事の安全祈願のため、自分の出番の日に大井川の河原から石を持ち帰り、独特の技法によって築き上げたものだという。また、川越安全を祈願する大名や飛脚仲間の奉納による燈籠も並び、かつて「越すに越されぬ大井川」と詠われた時代が偲ばれる。
境内は神池をはじめ、双龍の手水、鹿島踊りの三番叟と帯祭りの大奴のブロンズ像、境内社など、よく手入れが行き届いて気持ちよい空間になっている。
大鳥居 参道の石垣
大鳥居 参道の石垣
静霊神社 大井恵比寿神社
静霊神社 大井恵比寿神社
鹿島踊り・三番叟のブロンズ像大名行列・大奴のブロンズ像 春日神社
三番叟と大奴のブロンズ像 春日神社
双龍の手水 本殿
双龍の手水 本殿
大井神社の御朱印

中央の朱印は「大井神社」、右上は「正一位」、右下は「駿州島田」、左下は「帯祭」。

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2011.09.14
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