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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第3番
金剛山 多聞院
こんごうざん たもんいん

多聞院本堂
本 堂

金剛山 悲願寺 多聞院 (こんごうざん ひがんじ たもんいん)
本尊 地蔵菩薩
創建年代 寛永5年(1628)
開基 述誉上人
宗派 真言宗豊山派
所在地 東京都世田谷区北烏山四丁目12−1 (Mapion/googlemap
御詠歌 極楽の宝の池を思えただ 黄金の泉澄みたたえたる
メモ 京王線千歳烏山駅から北へ進み、中央高速道をくぐったところ、烏山の寺町の一番手前にある。
寛永5年(1628)角筈新町(新宿区)に創建された。昭和29年(1954)新宿駅周辺の区画整理のため、現在地に移転してきた。現在の本尊は地蔵菩薩だが、江戸時代の『御府内八十八ヶ所大意』には不動尊とある。
境内には立派な石彫涅槃図がある。奈良県の壺阪寺から贈られたもので、石材はインドのデカン高原産とのこと。台座には釈迦八相のうち「誕生」「出家」「降魔成道」「初転法輪」が描かれている。その他、境内には延命地蔵、文殊菩薩、悲母観音の石像や仏足石などがある。また、墓地に建つ無縁墓は、天保の大飢饉での餓死者を葬ったものという。
写寺 亀光山 金泉寺
八十八ヶ所大意 金剛山 慈願寺 多聞院 四ツ谷新町
〈本尊〉不動尊
音羽護国寺末
門前 仏足石
門前 仏足石
境内の仏像 石彫涅槃図
境内の仏像 石彫涅槃図
多聞院の納経印

中央の墨書は「本尊 地蔵菩薩」、右脇に「弘法大師」。中央の朱印は地蔵菩薩の種字「カ」、右上は「御府内第三番」、左下は「金剛山多聞院之印」。

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2009.04.26
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