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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第13番
高野山 龍生院
こうやさん りゅうしょういん

龍生院

高野山 弘法寺 龍生院 (こうやさん こうぼうじ りゅうしょういん)
本尊 弘法大師
創建年代 弘仁7年(816)
開基 弘法大師
宗派 高野山真言宗
所在地 東京都港区三田二丁目12−5 (Mapion/googlemap
御詠歌 阿波の国一の宮とはゆうだすき かけて頼めやこの世のちの世
公式サイト http://www.ryuushouin.com/
メモ 桜田通り沿い、慶応大学の少し北にある。
元は高野山の山内子院の一つであった。創建は弘法大師の高野山開創に遡り、住房の龍光院、秘法伝授の道場である灌頂院とともに、声明の道場として建立された。当初、龍王を灌頂したという龍池のほとりにあったという。往時の本尊は地蔵菩薩であった。
天保13年(1842)高野山の大火で焼失。明治27年(1894)頃、中興開山の渡辺貞浄尼が現在地に寺基を移した。このあたりは源頼光の四天王の一人・渡辺綱ゆかりの地と伝えられ、境内には渡辺綱産湯の井戸が残る。
本来の13番札所は霊岸島の橋本稲荷の別当・円覚寺であった。しかし明治後期、火災のために円覚寺が廃寺となり、仏像などとともに札所も龍生院に移された。寺の前には円覚寺から移された札所の標石がある。
なお、北区田端の和光山大龍寺も13番札所を称している。
写寺 大栗山 大日寺
八十八ヶ所大意 医王山 円覚寺 霊岸嶋白銀町一丁目
〈本尊〉薬師
高野山宝性院末
本堂 渡辺綱産湯の井戸
本堂 渡辺綱産湯の井戸
龍生院の納経印

中央の墨書は「本尊弘法大師」、左下は「三田高野山 弘法寺龍生院」。中央の朱印は不動明王の種字「カーン」のようである。右上は「御府内第拾参番札所」、左上は「南無大師遍照金剛」、左下は「高野山龍生院」。

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2009.06.17
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