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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第61番
望月山 正福院
ぼうげつざん しょうふくいん

正福院

望月山 般若寺 正福院 (ぼうげつざん はんにゃじ しょうふくいん)
本尊 大日如来
創建年代 慶長16年(1611)
開山 源秀
宗派 真言宗智山派
所在地 東京都台東区元浅草四丁目7−11 (Mapion/googlemap
御詠歌 のちの世を思えば詣れ香園寺 とめてとまらぬ白滝の水
メモ 浅草通りから南に入ってすぐのところにある。先の大戦の空襲で堂宇は全焼し、本堂等戦後再建されたものという。境内には新しい白衣観音や戦火ですすけたらしい釈迦如来の石造などがある。
慶長16年(1611)日本橋浜町か橘町(現在の東日本橋あたり)に創建された。開山は源秀、開基は望月貞久と伝えられ、山号の望月山も開基に因む。正保元年(1644)現在地に移転した。
享保3年(1718)貞久の子孫が洛東稲荷山(伏見稲荷)から「一顆の玉と弘法大師御作の十一面観世音菩薩を与えるので、この地に一社を建立せよ」との夢告を受けた。それで日本橋浜町に伏見稲荷の祠を祀ったが、後に正福院境内に遷座し、柳の木の下に祀られたので「柳稲荷」と呼ばれるようになったという。
写寺 栴檀山 香園寺
八十八ヶ所大意 望月山 般若寺 正福院 浅草柳稲荷
〈本尊〉大日如来 行基御作
大塚護持院末
本堂 白衣観音
本堂 白衣観音
正福院の納経印

中央の墨書は「本尊大日如来」、脇に「弘法大師」「興教大師」。中央の朱印は金剛界大日如来の種字「バン」、左下は「弘法大師八十八箇所 正福院」。

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2010.05.19
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