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天保11年(1840年)四国八十八ヶ所の納経帳
仏光山 道場寺
【略縁起】
現在の寺号は郷照寺。「うたづ厄除大師」として信仰を集める。
神亀2年(725)行基菩薩の開創とされる。弘仁6年(815)弘法大師が来錫し、自作の本尊を刻み、厄除けの誓願をされたという。理源大師聖宝の参籠修行、恵心僧都源信による釈迦如来画像の奉納と釈迦堂の建立などが伝えられている。承応元年(1288)には時宗の開祖・一遍上人が滞在して教えを広めた。
長宗我部の兵火で焼失した後、寛文4年(1664)高松藩主・松平頼重によって再建される。この時、時宗に改めるとともに、寺号を郷照寺に改めたという。ただし、江戸時代の納経帳にはいずれも道場寺とあり、郷照寺の名が見えるのは明治以降である。
【納経印】
文字部分は印判で「奉納経 本尊阿弥陀如来 讃州仏光山 道場寺 行者丈」。日付の乱はあるが、入れていない。中央の宝印は不明瞭だが、「南無阿弥陀仏」ではないかと思われる。右上は白抜きで「第七十八番」、左下は「道場寺」。
【現在の名称】
仏光山 広徳院 郷照寺
【御本尊】
阿弥陀如来
【所在地】
讃岐国鵜足郡宇多津村(香川県綾歌郡宇多津町)
2013.10.06
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