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天保11年(1840年)四国八十八ヶ所の納経帳
【略縁起】
寺伝によれば、弘仁年間(810〜24)当地を訪れた弘法大師が五色台の五つの峰々に金剛界の五智如来を感得し、それぞれの峰を青峰・赤峰・黄峰・黒峰・白峰と名付けた。そして、青峰に花蔵院を開創し、五大明王を祀ったという。
さらに天長9年(832)智証大師円珍が市之瀬大明神の託宣を受け、霊木で千手観音の像を刻み、千手院を開創して本尊とした。この千手院と花蔵院を合わせて根香寺と称するようになったという。
根香寺の名は、千手観音を刻んだ霊木の根が香気を発したことに因むと伝えられる。
【納経印】
墨書は「奉納経 本尊千手観音 智証大師御作 東讃州青峰山 根香寺 役者」、日付は「子十月十九日」と思われる。中央上の宝印は十六八重菊の御紋、右上は「四國八十二番」、左下は「佛法僧寶」の三宝印。
【所在地】
讃岐国香川郡笠居村(香川県高松市中山町)
【本尊】
千手観世音菩薩
2013.10.06
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