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天保11年(1840年)四国八十八ヶ所の納経帳
【略縁起】
天平年間(729〜49)行基菩薩の開創と伝えられる。弘法大師御巡錫の折、当寺で21日間にわたって阿弥陀経を読誦する修法を行い、結願の日に阿弥陀如来を感得した。そこで、自らその姿を刻み、本尊として納めたという。しかし、その御本尊の後光が海上にまで達し、漁の妨げとなった。そこで、困った漁師たちは本堂の前に小山を築いて光を遮った。それに因んで「日照山」の山号がついたと伝えられる。
【納経印】
墨書は「奉納経 本尊無量寿仏 阿波日照山 極楽寺」、日付は「子十月廿二日」。中央の宝印は十六八重菊の御紋。右上の印は「四国第二番」、左下は「安養閣」で、現在のものとほぼ同じようである。
【所在地】
阿波国板野郡桧村(徳島県鳴門市大麻町桧)
【本尊】
阿弥陀如来
2013.12.12
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