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天保11年(1840年)四国八十八ヶ所の納経帳
【略縁起】
弘仁6年(815)弘法大師が熊谷山の閼伽ヶ谷で修行中、熊野権現が示現して「永く衆生済度の礎とせよ」と告げ、1寸8分(約5.5cm)の黄金の観音像を授けた。そこで大師は一刀三礼して等身大の千手観世音菩薩の像を刻み、胎内に黄金の観音像と仏舎利を納め、一宇を建立してその本尊としたことに始まるという。四国霊場最大という仁王門は貞享4年(1687)の建立である。
【納経印】
墨書は「鎮守熊野大権現 本地千手大士 阿州普明山 熊谷寺 行者丈」。中央に宝印はない。右上の印は「四国八番」、左下は「真光」。
【所在地】
阿波国阿波郡土成村(徳島県阿波市土成町土成)
【本尊】
千手観世音菩薩
2013.12.12
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