中央の墨書は「金毘羅大権現」。中央の朱印は羽団扇に丸に金の寺紋、左下は「讃岐国象頭山松尾寺」。
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本 堂
象頭山 普門院 松尾寺 (ぞうずざん ふもんいん まつおじ) | |
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本尊 | 釈迦如来 金毘羅大権現 |
創建年代 | 大宝年間(701〜04) |
開基 | 役行者神変大菩薩 |
宗派 | 高野山真言宗 |
所在地 | 香川県仲多度郡琴平町973 (地図表示:マピオン) |
御詠歌 | みあぐれば心も清き象頭山 金の御幣に神ぞまします |
メモ | 明治の神仏分離以前、金刀比羅宮は象頭山松尾寺という寺院であった。しかし、激しい廃仏毀釈のために廃寺となり、本坊金光院の住職は復飾して、大物主神を御祭神とする神社になった。 現在の松尾寺は、旧松尾寺の塔頭であった普門院が松尾寺の法灯を継承したものである。 もともと普門院は、象頭山にあった滝寺の十一面観音を本尊とする独立した寺院であった。しかし、寺の維持が困難になったため、寛永15年(1638)本尊を金光院に譲り、滅罪を司る塔頭となった。この十一面観音は現在も金刀比羅宮の社宝とされ、国の重要文化財に指定されている。 明治2年(1869)神仏分離に際して独立し、松尾寺の代々の尊牌を委託された。同5年(1872)現在地に移転し、松尾寺を称した。 金刀比羅宮参道の一本南の通りを進むと、左手に石段があり、「四国巡拝納経所」「まつをじ」という石標が建っている。石段を登り切ったところに山門がある。納経印をいただいたときは本堂が改修中であったため、後日、近くの神社に参拝した際に立ち寄り、写真を撮り直した。こぢんまりとした境内だが、手入れが行き届き、落ち着いた印象である。 |
山門 | 鐘楼 |
中央の墨書は「金毘羅大権現」。中央の朱印は羽団扇に丸に金の寺紋、左下は「讃岐国象頭山松尾寺」。
2009.09.09
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