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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

笠間稲荷神社
かさまいなりじんじゃ

笠間稲荷神社拝殿

笠間稲荷神社 (かさまいなりじんじゃ)
御祭神 宇迦之御魂神〔うかのみたまのかみ〕
通称 胡桃下稲荷 紋三郎稲荷
鎮座地 茨城県笠間市笠間1 (Mapion/googlemap
創建年代 白雉2年(651)
社格等 旧村社 別表神社
由緒 社伝によれば白雉2年(651)の創建とされる。かつては胡桃の密林があり、その下に祀られていたことから「胡桃下稲荷」と称された。
江戸時代、延享4年(1747)に牧野氏が入るまで笠間藩主は度々替わったが、歴代藩主は深く当社を崇敬しただけではなく、転封した先へも御分霊を勧請し、篤く敬ったという。
寛保3年(1743)藩主・井上正賢は夢に稲荷大神が現れたことから霊験を感じ、社地社殿を拡張した。その一族の門三郎という人が当社を篤く信仰していた。利根川流域を中心として多くの人々に功徳を施し、その信仰を広めたことから「お稲荷さんの門三郎」として名声を博し、その由縁から(門が紋に変わって)「紋三郎稲荷」とも称されるようになったという。
延享4年(1747)牧野貞通が笠間藩主になると、先例に従って祈願所と定められ、社地・祭具を寄進した。以来、歴代藩主の崇敬篤く、安政6年(1859)には牧野貞直が江戸の下屋敷に御分霊を勧請している(現在の笠間稲荷神社東京別社)。
現在でも関東をはじめ全国各地から年間350万余の人々が参拝するという。
例祭 4月9日
神事・行事等 1月5日/釿始式
2月3日/節分追儺式
初午の日/初午大祭
2月8日/針供養祭
2月14日/祈年祭・初穂講大祭
旧初午の日/旧初午大祭・絵馬祭
5月10日/御田植祭
5月上旬/八重の藤
6月26日/車の茅の輪くぐり
8月7日/献燈祭
旧8月15日/末社月読神社中秋祭
9月23日/小笠原流弓馬術三三九手挟式
10月15日〜11月23日/笠間の菊祭り
10月下旬/尚歯祭
10月下旬/講社大祭
11月3日/流鏑馬神事
11月13日/大和古流奉納
11月20日/舞楽祭
11月23日/新嘗祭・献穀献繭祭
12月22日/御火焚串炎上祭
12月28日/鹿島祓
文化財 〈重文〉本殿
公式サイト http://www.kasama.or.jp/
メモ 日本三大稲荷の一つとされる(日本三大稲荷については諸説あるが、当社では京都の伏見稲荷大社、佐賀の祐徳稲荷神社と当社を当てるようである)。
笠間駅の北1.5kmほどに鎮座する。一の鳥居の脇の社号標には「胡桃下稲荷神社」と刻まれている。朱塗りの楼門や拝殿は戦後の建築だが、本殿は万延元年(1860)の建造。壁面の蘭亭曲水の宴の彫刻をはじめ、随所に見事な彫刻が施された豪壮な建築で、国の重要文化財に指定されている。
一の鳥居 楼門(萬世泰平門)
一の鳥居 楼門(萬世泰平門)
手水舎 絵馬殿
手水舎 絵馬殿
交通安全祈願所 末社
交通安全祈願所 末社
聖徳殿 本殿
聖徳殿 本殿
笠間稲荷神社の御朱印

中央上の朱印は「笠間稲荷神社参拝印」、右上は「常陸笠間鎮座」。

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2011.09.28
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