古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 諸国神社御朱印集 > 埼玉県

古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

鷲宮神社
わしのみやじんじゃ

鷲宮神社 (わしのみやじんじゃ)
御祭神 天穂日命〔あめのほひのみこと〕
武夷鳥命〔たけひなとりのみこと〕
大己貴命〔おおなむちのみこと〕
〈配祀〉
建御名方神 伊邪那美神 大山祇神 宇迦之御魂神 大山咋神 天照皇大神 迦具土神 素戔嗚尊 菅原道真
旧称 鷲大明神 浮島大明神 鷲明神社 鷲宮
鎮座地 埼玉県久喜市鷲宮一丁目6−1 (Mapion/googlemap
創建年代 伝・景行天皇の御代(B.C.13〜A.D.130)
社格等 旧県社 元准勅祭社 別表神社
由緒 かつては鷲大明神〔わしのだいみょうじん〕と呼ばれた。中世の史料には鷲宮〔わしのみや〕と表記されることが多い。古代、この地方には土師部〔はじべ〕が居住しており、土師宮〔はじのみや〕が転訛したものともいう。
社伝によれば、天穂日命〔あめのほひのみこと〕と武夷鳥命〔たけひなどりのみこと〕が27の氏族を連れて来住し、大己貴命〔おおなむちのみこと〕を祀ったことを創祀とする。後に天穂日命を別宮に祀り、さらに日本武尊が相殿に武夷鳥命を祀ったという。
中世には関東の武士たちから篤く崇められた。『吾妻鏡』には鎌倉幕府による奉幣や神馬奉納の記事がたびたび見られる。古河公方は当社を祈願所とし、小田原北条氏も社領を安堵した。徳川家康は神領400石を寄進している。
明治元年(1868)日枝神社大國魂神社などとともに准勅祭社に列したが、これは一時的なものであった。平成13年(2001)には神社本庁の別表神社に加列した。
年に6回、神楽殿において奉納される「土師一流催馬楽神楽〔はじいちりゅうさいばらかぐら〕」は関東神楽の源流とされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。娯楽的要素が付加された江戸の里神楽に比べ、宗教的要素の濃い、風格のある神楽である。〈詳しく
例祭 3月28日
神事・行事 1月1日/歳旦祭(神楽奉納)
2月14日/年越祭(神楽奉納)
4月10日/春季崇敬者大祭(神楽奉納)
7月31日/夏越祭(神楽奉納)
10月10日/秋季崇敬者大祭(神楽奉納)
12月初酉の日/大酉祭(神楽奉納)
文化財 〈重文〉太刀(銘・備中国住人吉次作) 〈重要無形民俗文化財〉土師一流催馬楽神楽 〈県有形文化財〉銅製双鶴蓬莢文鏡 銅製蓬莢文鏡 銅製桐文方鏡・付沈金彫桐文筥 銅製御正体 鷲宮神社文書・付棟札一枚・文書三点 寛保治水碑
公式サイト http://www.washinomiyajinja.or.jp/
メモ 鳥居をくぐると境内は広場になっており、その西の端を参道が通っている。参道の東側にあり、その背後に本殿があるため、鳥居から見ると、広場の奥に拝殿と本殿が横向きに並んでいる。かつての別当・大乗院の仏堂が破却された名残であろうか。
境内には八幡太郎義家駒繋ぎの桜や源頼朝お手植えの木斛〔もっこく〕(倒れた株を保存している)などがある。
大鳥居 拝殿
大鳥居 拝殿
神楽殿 源頼朝お手植えのモッコク
神楽殿 源頼朝お手植えの木斛
鷲宮神社の御朱印

中央の朱印は「鷲宮神社社」、右上は勾玉の中に「大酉本社」、左下は「鷲宮神社社務所之印」。中央の墨書は「武蔵国 鷲宮神社」。

もどる


2007.03.13
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.