中央の朱印は「前鳥神社」。
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拝 殿
前鳥神社 (さきとりじんじゃ) | |
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御祭神 | 菟道稚郎子命〔うじのわきいらつこのみこと〕 〈合祀〉 大山咋命〔おおやまくいのみこと〕 〈配祀〉 日本武尊〔やまとたけるのみこと〕 |
旧称 | 前鳥(埼取・前取・左喜登利)大明神 四之宮大明神 |
鎮座地 | 神奈川県平塚市四之宮四丁目14−26 (地図表示:マピオン) |
創建年代 | 不詳 |
社格等 | 式内社 旧郷社 相模国四宮 |
由緒 | 創建年代は不詳だが、延喜式神名帳には相模国十三座の一として記載される。天平7年(735)の「相模国封戸交易帳」に「大住郡〔おおすみぐん〕埼取郷〔さきとりごう〕」の名があり、この地に住む人々が氏神として祀ったものと考えられることから、奈良時代には奉祀されていたと推測される(昭和43年に創祀千六百年式年大祭を行ったとのことなので、368年創祀という社伝があるのだろうか?)。 一宮制度下では相模国の四宮とされ、相模国六社の一として、毎年5月5日、一宮寒川神社などとともに中郡大磯町国府本郷の神揃山〔かみそりやま〕で行われる国府祭〔こうのまち・こくふさい〕に参加する。 武家の崇敬厚く、『吾妻鏡』によれば建久3年(1192)源頼朝は夫人政子の安産祈願のため、神馬を奉献した。天正19年(1591)には徳川家康が朱印地10石を寄進している。 明治の頃、村内の日枝神社を合祀(大山咋命)。また、日本武尊東征の砌、当地で休まれた由縁により、里人が尊を慕って奉納した木面と舞が保存されていることから、昭和61年(1981)合わせ祀ることとなった。 |
例祭 | 9月28日 |
神事・行事 | 5月5日/国府祭(中郡大磯町国府本郷) |
文化財 | 〈県無形民俗文化財〉(国府祭) |
公式サイト | http://www.sakitori.jp/ |
メモ | 相模川にほど近い鬱蒼とした鎮守の森が繁る。正面の参道は桜並木になっており、車は通れない。 御祭神・菟道稚郎子命は応神天皇の皇太子。異母兄の仁徳天皇と位を譲り合った故事は美談としてよく知られる。幼い頃から聡明で、百済の王子・阿直岐〔あちき〕や王仁〔わに〕博士から典籍を学んだとされることから、学問の神とされる。さらに本殿脇に鎮座する末社の奨学神社は阿直岐・王仁博士・菅原道真を祀っており、学業成就の神徳を謳っている。 余綾郡〔よろぎぐん〕(今の中郡のあたり)に国衙が移転する前は、当社付近にあったという(遺跡が見つかっている)。移転しなければ、六所神社ではなく当社が総社になっていたかもしれないと想像したりもする。 |
鳥居 | 鐘楼 |
奨学神社 | 神戸神社 |
神楽殿 | 本殿 |
中央の朱印は「前鳥神社」。
2007.06.17
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