古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 諸国神社御朱印集 > 静岡県

古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

御穂神社
みほじんじゃ

御穂神社境内

御穂神社 (みほじんじゃ)
御祭神 大己貴命〔おおなむちのみこと〕(三穂津彦命)
三穂津姫命みほつひめのみこと〕
旧称 三保大明神 三穂大明神
鎮座地 静岡市清水区三保1073 (地図表示:マピオン)
創建年代 不詳
社格等 式内社 旧県社 駿河国三宮
由緒 創建年代は不詳だが、社伝によれば、大国主命が国譲りをした際、天照大神は大国主命に二心のないことを喜び、高皇産霊尊の御子の中でもっとも美しい三穂津姫命を大后とした。そこで大国主命は三穂津彦命と名を改め、三穂津姫命とともに羽車に乗って三保の浦の天神の森に降臨、鎮座したという。景行天皇の御代、日本武尊が勅を奉じて官幣を供し、社領を寄進して駿河国三宮に定めたという。
『三代実録』によれば貞観7年(865)従五位上、元慶3年(879)正五位下を奉授される。延喜の制では小社に列する。武門の崇敬も篤く、今川氏、武田氏、豊臣氏、徳川氏などが社領の寄進や安堵をしている。
慶長年間には徳川家康が本殿以下の社殿十数棟を寄進し、壮観を極めたというが、寛文8年(1668)落雷による火災で焼失した。その後、仮宮として建立されたのが現在の社殿であるという。
境内正面から三保の松原に向かって「神の道」と呼ばれる参道が続く。天女伝説で名高い「羽衣の松」は御穂神社の御神木で、その脇には羽車神社がある。大己貴命と三穂津姫命は羽衣の松に降臨し、羽車神社を経て神の道を通り、御穂神社に鎮座したとされる。
平成25年(2013)御穂神社境内と神の道を含む三保松原は「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産に登録された。
例祭 11月1日(湯立神事、羽衣の舞)
神事・行事 2月15日(筒粥祭)
文化財 〈重文〉太刀
メモ 静岡市清水区の三保半島、新日本三景に数えられる三保松原の入口に鎮座する。江戸時代までは神社の周囲を含む三保半島全体が松原に覆われていたという。
現在の羽衣の松は三代目。初代の羽衣の松は富士山の宝永大噴火の際に海に沈んだという。参拝時(平成21年3月)は二代目であったが、すでにかなり樹勢が衰えていた。翌22年10月、近くにある別の松が三代目に選ばれ、二代目の松は今年(平成25年)7月3日に伐採された。約2.5mの幹を残して現在地で保存されるとのことである。
鳥居 神馬舎
鳥居 神馬舎
子安神社 拝殿
子安神社 拝殿
本殿 神の道
本殿 神の道
羽衣の松(先代) 羽車神社
羽衣の松(先代) 羽車神社
御穂神社の御朱印

墨書は「三保松原鎮座 御穂神社」。朱印も「御穂神社」。

もどる


2013.08.18
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.