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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

住吉神社
すみよしじんじゃ

住吉神社拝殿

住吉神社 (すみよしじんじゃ)
御祭神 底筒男神 中筒男神 表筒男神 〈相殿〉天照皇大神 神功皇后
鎮座地 福岡県福岡市博多区住吉三丁目1−51 (Mapion/googlemap
社格等 筑前国一宮 式内社(名神大) 旧官幣小社 別表神社
公式サイト http://chikuzen-sumiyoshi.or.jp/

住吉神社の御由緒

摂津の住吉大社(大阪市住吉区)、長門の住吉神社(下関市)とともに三大住吉神社の一に数えられる。最初の住吉神社であることから、古書にも「住吉本社」「日本第一住吉宮」等とある。

記紀に、伊弉諾大神が黄泉より戻った後、筑紫の日向の橘の小戸の阿波伎原で禊祓をされた時、住吉三神が御出現になった。その小戸の阿波伎原が当地だという。因みに、対岸の志賀島には住吉三神と同時に現れた綿津見三神の総本宮・志賀海神社が鎮座している。

神功皇后は三韓征伐より凱旋した際、住吉大神の導きに感謝して勅祭を行った。これが当社の例祭の起源であるという。また11月の歩射祭は、元慶2年(878)、新羅の海賊船による襲撃の気配があったため、陽成天皇は勅使を派遣して奉幣した。その霊験があらたかであったことから、太宰府の役人が奉賽として歩射を行ったことに因むという。

以来、朝廷・武門の崇敬篤く、天平9年(737)には奉幣があり、延喜の制では名神大社に列し、歴代天皇がたびたび奉幣をされている。寛仁元年(1019)には後一条天皇の一代一度の奉幣に預かった。また、筑前国一宮として尊崇され、神領三千町余、神人三百人余に及んだこともあったという。

しかし、相次ぐ戦火などにより衰退し、戦国時代には社殿も荒廃してしまった。天文20年(1551)、社殿の再建を依頼するため、神官2名が伝来の宝物を携えて周防の大内義隆を訪ねた。義隆はこれを承知したが、陶晴賢の反乱に遭遇し、義隆は自害した。2名の神官は、義隆への恩義のために出陣し、戦死してしまったため、携えていった神宝も散逸してしまったという。

筑前の一宮については、住吉神社を当てる説と筥崎宮を当てる説があるが、筥崎宮を一宮とする資料は近世以降のものしかないのに対し、住吉神社については建武元年(1334)の資料がある。本来は住吉神社が一宮であったが、上記のように衰退してしまい、一宮としての機能が果たせなくなってしまったため、筥崎宮が一宮を称するようになったのではないかという。

江戸時代には藩主黒田家も篤く崇敬した。現在の本殿は元和9年(1623)に黒田長政が再建したもので住吉造、国の重要文化財に指定されている。

住吉神社の御朱印

住吉神社の御朱印

中央の朱印は「日本第一住吉本宮印」、右上は「筑前一之宮」、左上は三つ巴の神紋。

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住吉神社の概要

名称 住吉神社
御祭神 底筒男神〔そこつつのおのかみ〕
中筒男神〔なかつつのおのかみ〕
表筒男神〔うわつつのおのかみ〕
※以上、住吉三神
〈相殿〉
天照皇大神〔あまてらすすめおおかみ〕
神功皇后〔じんぐうこうごう〕
※以上併せて住吉五所大神
鎮座地 福岡県福岡市博多区住吉三丁目1−51 (Mapion/googlemap
創建年代 不詳(神代)
社格等 筑前国一宮 式内社 旧官幣小社 別表神社
延喜式 筑前國那珂郡 住吉神社三座 並名神大
例祭 10月12日〜14日(相撲会大祭)
神事・行事 1月3日/住吉三日恵比須神社例祭
1月7日/追儺祭(鬼すべ・鷽替え行事)
2月初午/稲荷神社初午祭
3月7日/御田祭
4月3日/潮干祭
7月30日〜8月1日/名越大祭
9月4日/早穂祭
仲秋の名月/観月会
11月7日/歩射祭
11月8日日/稲荷神社鞴祭
文化財 〈重文〉本殿 〈県有形文化財〉銅戈(6口) 銅鉾(5口)
鳥居と社号標 神門
鳥居と社号標 神門
末社・少彦名神社 末社・三日恵比須神社
末社・少彦名神社 末社・三日恵比須神社
末社・菅原神社と人丸神社 摂社・志賀神社と船玉神社
末社・菅原神社と人丸神社 摂社・志賀神社と船玉神社
末社・稲荷神社
末社・稲荷神社 本殿と御神木・一夜の松

メモ
かつて博多湾は今よりも陸側に入り込んでおり、当社の境内は入り江に着きだした岬だったようである。現在は博多駅から徒歩10分ほどの街中になっている。
境内には多くの摂末社がある。本殿隣にある末社・稲荷神社の手前に御神木の一夜松がある。これは永享の頃、本殿造営の邪魔になっていた松を切ろうとしたところ、一夜のうちにまっすぐになったという。

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2011.02.23
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