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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第75番
智劔山 威徳寺
ちけんざん いとくじ

威徳寺(赤坂不動尊)

智剣山 威徳寺 (ちけんざん いとくじ)
本尊 不動明王
通称 赤坂不動尊
創建年代 慶長5年(1600)
開山 良台法印
宗派 真言宗智山派
所在地 東京都港区赤坂四丁目1−10 (Mapion/googlemap
御詠歌 われ住まば よも消えはてじ善通寺 深きちかいの法のともしび
メモ 一ツ木通り沿いに風変わりな赤い山門があり、参道を進むと朱塗りの本堂がある。小さなお堂といった風情だが、赤坂不動尊として今も信仰を集めている。
本尊の不動明王は伝教大師の作と伝えられる。伝承によれば、伝教大師が唐より帰朝する航海で暴風雨に遭ったが、自刻の不動尊像を海に沈めて祈願し、無事に日本にたどり着いた。その後、越後国出雲崎の漁師がこの尊像を海中より発見したという。
永承6年(1063)奥州に向かう源頼義が戦勝を祈願したところ霊験を得たので、下総国米沢の寺にこれを祀った。また、元寇に際して北条時宗が戦勝祈願をしたとも伝えられる。
慶長5年(1600)当時の住職であった良台法印が夢告により、武蔵国人継(一ツ木)に寺を移転し、池見山阿遮院と称した。これが威徳寺の前身である。その後、紀州徳川家の祈願所とされ、現在の寺号を称するようになったという。
写寺 五岳山 善通寺
八十八ヶ所大意 智劔山 阿遮院 威徳寺 赤坂一ツ木
〈本尊〉不動尊
〈開山〉良台法印
愛宕真福寺末
山門 水子地蔵と修行大師
山門 水子地蔵と修行大師
威徳寺の納経印

中央の墨書は不動明王の種字「カーン」に「不動明王」。中央の朱印は同じく梵字の「カーン」、右上は「御府内札所第七十五番」、左下は「赤坂不動尊印」。

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2010.08.25
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