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古今御朱印研究室

四国八十八ヶ所

第18番奥之院
金磯弁財天
かないそべんざいてん

金磯弁財天
境 内

金磯弁財天 (かないそ べんざいてん)
本尊 弁財天
創建年代 伝・延暦年間(782〜806)
開基 弘法大師
宗派 高野山真言宗
所在地 徳島県小松島市金磯町3 (地図表示:マピオン)
文化財 〈県天然記念物〉アコウ
メモ 18番札所恩山寺の奥の院である。
伝承によれば、延暦の頃、弘法大師が恩山寺において修行している時、東の海に浮かぶ島に龍燈が光っているのを見た。船を雇って島に渡ると、美しい女神が現れ、一晩、仏法について語り合った。東の空が白み始める頃、女神は「妾は太古よりこの海域を守護致す弁財天なり」と言い、白龍に化して海へと入った。そこで大師が、この地に弁財天を祀ったのが金磯弁財天の起こりであるという。
県の天然記念物に指定されているアコウは亜熱帯性の常緑高木で、ここが国内での自生の北限であるという。境内の樟の根元に祀られた祐七大明神の祠のそばにも大きなアコウの木がある。
金磯弁財天の納経は恩山寺でお願いできる。
遠景 祐七大明神(右にアコウの木)
金磯弁天山 祐七大明神(右にアコウの木)
金磯弁財天の納経印

中央の文字は弁財天の種字「ソ」に「弁財天」、左は「恩山寺奥之院」。中央の朱印は同じく梵字の「ソ」、右上は「四国十八番奥之院」、左下は「金磯弁財天」。

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2011.03.30
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