古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 諸国神社御朱印集 > 千葉県

古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

安房神社
あわじんじゃ

安房神社拝殿

安房神社 (あわじんじゃ)
御祭神 天太玉命 〈相殿〉天比理刀当ス 忌部五部神(櫛明玉命・天日鷲命・手置帆負命・彦狭知命・天目一箇命 〈摂社・下の宮〉天富命 天忍日命
鎮座地 千葉県館山市大神宮589 (Mapion/googlemap
社格等 式内社(名神大・月次新嘗) 旧官幣大社 安房国一宮 別表神社
公式サイト http://www.awajinjya.org/

安房神社の御由緒

房総半島の先端に鎮座する。安房国一宮。

『古語拾遺』によれば、忌部〔いんべ〕の祖・天太玉命〔あめのふとだまのみこと〕の孫である天富命〔あめのとみのみこと〕が阿波の忌部を引き連れて房総半島を開拓したとある。その際、天太玉命とその后・天比理刀当ス〔あめのひりとめのみこと〕を祀ったことに始まるという(『古語拾遺』には太玉命の社を立てた、それが安房社だとある。また、天比理刀当スを祀ったのは洲崎神社もしくは洲宮神社ともされる)。

養老元年(717)に現社地に遷座、この時、摂社の下の宮が創建され、天富命と天忍日命〔あめのおしひのみこと〕(天太玉命の弟)が祀られた。下の宮に対して本宮は上の宮と呼ばれるようになった。なお、後に下の宮は本宮に合祀され、大正7年(1918)に再建された。

朝廷の崇敬篤く、大同元年(806)神戸94戸に10戸を加えられ、承和3年(836)従五位下、同9年(842)正五位下、仁寿2年(852)従三位。延喜式では名神大社・安房坐〔あわにます〕神社として月次・新嘗の官幣に預かっている。

武門の崇敬篤く、里見氏は社領30石余を寄進、徳川幕府も朱印領30石を寄進した。

安房神社の御朱印

安房神社御朱印

中央の御朱印・文字はともに「安房神社」。

もどる

安房神社の概要

安房神社 (あわじんじゃ)
名称 安房神社
旧称 安房坐神社
御祭神 天太玉命〔あめのふとだまのみこと〕
〈相殿〉
天比理刀当ス〔あめのひりとめのみこと〕
忌部五部神
・櫛明玉命〔くしあかるたまのみこと〕
・天日鷲命〔あめのひわしのみこと〕
・手置帆負命〔たおきほおいのみこと〕
・彦狭知命〔ひこさしりのみこと〕
・天目一箇命〔あめのまひとつのみこと〕
〈摂社・下の宮〉
天富命〔あめのとみのみこと〕
天忍日命〔あめのおしひのみこと〕
鎮座地 千葉県館山市大神宮589
創建年代 伝・神武天皇1年(B.C.660)
社格等 式内社 旧官幣大社 安房国一宮 別表神社
延喜式 安房國安房郡 安房坐神社 名神大 月次新嘗
例祭 8月10日
神事・行事 1月4日/有明祭
1月14日/置炭神事
1月15日/粥占神事
5月10日/下の宮祭
7月10日/忌部塚祭
敬老の日前の日曜日/国司祭
12月26日/神狩祭
文化財 〈県史跡〉安房神社洞窟遺蹟
大鳥居 御仮屋
大鳥居 御仮屋
本殿 摂社・下の宮
本殿 摂社・下の宮

メモ
広くすっきりとした境内に社殿が点在する。どことなく南国的な印象がある。

※追記:御朱印拝受の後、安房神社の社殿が改修され、雰囲気もずいぶん変わっているということで、安房神社公式サイトの担当者様より社殿の画像を提供していただきました。ありがとうございました。(H26.2.20)

もどる


2007.03.18
更新:2014.02.20
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.