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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

熱田神宮

八劔宮・上知我麻神社
はっけんぐう・かみちかまじんじゃ

八剣宮
別宮・八剣宮

熱田神宮
別宮 八剣宮(はっけんぐう)
摂社 上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
御祭神 〈八剣宮〉
本宮と同じ御祭神
〈上知我麻神社〉
乎止與命〔おとよのみこと〕
鎮座地 名古屋市熱田区神宮一丁目 (Mapion/googlemap
創建年代 景行天皇の御代(71〜130)
社格等 八剣宮/式内社 熱田神宮別宮
上知我麻神社/式内社 熱田神宮摂社
由緒 別宮・八剣宮は和銅元年(708)元明天皇の勅命によって神剣を作り、納め祀ったことに始まる。社殿の建築様式、年間の祭事・行事もすべて本宮に準じて行われる。延喜式神名帳には八剣神社、国内神名帳には八剣大明神などとあるが、明治13年(1880)に別宮・八剣宮と改められた。
摂社・上知我麻神社は熱田区市場町に鎮座していたが、都市計画のため、昭和24年(1949)神宮境内に遷された。御祭神は日本武尊の妃・宮簀媛命〔みやすひめのみこと〕の父である乎止与命を祀る。乎止与命は天火明命〔あめのほあかりのみこと〕の子孫で、尾張国造に任じられた。社殿の脇に大国主社・事代主社が祀られていることから「えびすさま」と呼ばれる。智慧の神様として信仰を集め、受験シーズンには参拝者で賑わうという。
なお、神宮境内の北西隅に鎮座する下知我麻神社は乎止与命の妻(宮簀媛命の母)真敷刀俾命〔ましきとべのみこと〕を祀り、古くから旅行安全の信仰があるという。
例祭 本宮に準じる
公式サイト http://www.atsutajingu.or.jp/
メモ 熱田神宮正面参道の左側に鎮座する。参道をはさんで反対側に鎮座する摂社・日割御子神社と若孫御子神社は、それぞれ天忍穂耳尊・天火明命を祀る式内名神大社である。
また、そのそばにある摂社・南新宮は神宮内では珍しい朱塗りの社殿で、素盞嗚尊を祀る。祭礼は天王祭と呼ばれ、室町中期には傘鉾型の山車が登場した。江戸時代には高さ20mの高さ日本一という大山が引きまわされるようになったが、明治になって電線のために曳行が難しくなり、明治40年ごろに廃絶してしまったという。
八剣宮の前にある太郎庵椿は樹齢約300年で、11月末から3月まで淡紅色の花をつける。高田太郎庵という茶人が愛好したことから名付けられた。
摂社・上知我麻神社 太郎庵椿
摂社・上知我麻神社 太郎庵椿
摂社・日割御子神社 摂社・若孫御子神社
摂社・日割御子神社 背社・若孫御子神社
末社・八子社と摂社・南新宮 摂社・下知我麻神社
末社・八子社と摂社・南新宮 摂社・下知我麻神社
八剣宮・上知我麻神社の御朱印

上の朱印は「別宮 八劔宮」、下は「上知我麻神社」。

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2007.11.11
更新:2011.03.23
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