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古今御朱印研究室

諸国神社御朱印集

熱田神宮
あつたじんぐう

熱田神宮拝殿

熱田神宮 (あつたじんぐう)
御祭神 熱田大神 〈相殿〉天照大神 素盞嗚尊 日本武尊 宮簀媛命 建稲種命
鎮座地 名古屋市熱田区神宮1-1-1 (Mapion/googlemap
社格等 式内社(名神大) 旧官幣大社 勅祭社 尾張国三宮 別表神社
公式サイト http://www.atsutajingu.or.jp/

熱田神宮の御由緒

三種の神器の一つである草薙神剣〔くさなぎのみつるぎ〕を祀り、伊勢の神宮に次ぐ由緒を持つ大社とされる。御祭神の熱田大神は草薙神剣を御霊代として斎き祀る天照大神のことである。

草薙神剣は、素盞嗚尊が八岐大蛇〔やまたのおろち〕を退治したときに得て、天照大神に献上された天叢雲剣〔あめのむらくものつるぎ〕である。天孫降臨に際し、天照大神より瓊々杵尊〔ににぎのみこと〕に授けられた。以来、天皇と同殿に祀られていたが、崇神天皇の御代、八咫鏡〔やたのかがみ〕とともに別殿に遷し祀られ、諸国を巡行して伊勢に遷った。

日本武尊は東夷征伐に際し、伊勢を訪れて、倭姫命〔やまとひめのみこと〕からこの剣を授かった。駿河国で計略にかかったとき、草を薙ぎ払って危地を脱し、夷賊を平定したことから草薙神剣と称されるようになった。

宮簀姫命は日本武尊の妃で、尾張国造に任じられた乎止与命〔おとよのみこと〕の娘。境外摂社の氷上姉子神社に祀られる。建稲種命は宮簀姫の兄で、日本武尊の副将として東夷征伐に従い、伊豆の海上で薨じた。因みに式内小社・田縣神社の祭神・玉姫命は建稲種命の妻とされる。

日本武尊が能褒野〔のぼの〕で薨去された後、神剣は宮簀媛命により熱田の地に祀られた。以来、尾張氏によって奉斎された。

天智天皇7年(668)新羅の僧・道行が神剣を盗み出し、新羅に持ち帰ろうとしたが、嵐のために難波に漂着し、神剣は皇居に祀られるようになった。しかし朱鳥元年(686)天武天皇の病について卜したところ、神剣の祟りとされたため、熱田社に戻された。

朝廷・武家の崇敬極めて篤く、弘仁13年(822)従四位下を授かったのに始まり、貞観元年(859)には正二位、後に正一位に極位する。『延喜式』では名神大社に列した。

熱田神宮の大宮司は尾張氏が世襲してきたが、平安後期、員職のときに外孫で藤原南家の季範に譲られた。以来、大宮司は藤原姓となり、後に千秋氏を称することになる。季範の娘は源義朝に嫁ぎ、頼朝を生んだ。そのため、頼朝は深く熱田神宮を崇敬した。

社殿の修造においては、足利義持・義政・義昭、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、綱吉、歴代尾張藩主によってなされ、江戸時代には社領として御供料405石、大宮司領717石などが寄進された。

明治元年(1868)には神宮号が宣下され、同26年(1893)にはそれまでの尾張造から神明造に改められた。大正6年(1917)勅祭社に列する。昭和20年(1945)米軍の空襲により大半が焼失したが、同30年(1955)に復興した。

なお、境内に残る信長塀は、永禄3年(1560)桶狭間の合戦における戦勝の奉賽として織田信長が奉納した塀である。三十三間堂の太閤塀、西宮神社の大練塀とともに日本三大塀と称される。

熱田神宮の御朱印

◆御本社の御朱印

平成17年拝受の御朱印 平成23年拝受の御朱印

左は平成17年、右は平成23年にいただいた御朱印。中央の朱印は「熱田神宮」。墨書は「奉拝」。

◆別宮・摂社の御朱印

別宮・八剣宮の御朱印 摂社・高座結御子神社の御朱印 摂社・氷上姉子神社の御朱印
八劔宮 高座結御子神社 氷上姉子神社

左は熱田神宮境内にある別宮・八剣宮野御朱印。中央は境外摂社の高座結御子神社、右は同じく境外摂社の氷上姉子神社の御朱印。

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熱田神宮の概要

名称 熱田神宮
旧称 熱田神社 熱田社
御祭神 熱田大神〔あつたのおおかみ〕
〈相殿〉
天照大神〔あまてらすおおみかみ〕
素盞嗚尊〔すさのおのみこと〕
日本武尊〔やまとたけるのみこと〕
宮簀媛命〔みやすひめのみこと〕
建稲種命〔たけいなだねのみこと〕
鎮座地 名古屋市熱田区神宮一丁目1−1
創建年代 景行天皇の御代(71〜130)
社格等 式内社 旧官幣大社 勅祭社 尾張国三宮 別表神社
延喜式 尾張國愛智郡 熱田神社 名神大
尾張國愛智郡 上知我麻神社 (境内摂社 上知我麻神社
尾張國愛智郡 下知我麻神社 (境内摂社 下知我麻神社)
尾張國愛智郡 御田神社 (境内摂社 御田神社)
尾張國愛智郡 日割御子神社 名神大 (境内摂社 日割御子神社)
尾張國愛智郡 孫若御子神社 名神大 (境内摂社 孫若御子神社)
尾張國愛智郡 高座結御子神社 名神大 (境外摂社 高座結御子神社
尾張國愛智郡 八劔神社 (別宮 八劔宮
尾張國愛智郡 火上姉子神社 (境外摂社 氷上姉子神社
尾張國愛智郡 青衾神社 (境外摂社 青衾神社)
例祭 6月5日(熱田祭)
神事・行事 1月5日/世様神事
1月11日/踏歌神事
1月12日/封水世様神事
1月15日/歩射神事
5月1日/舞楽神事
5月4日/酔笑人神事
5月5日/神輿渡御神事
5月8日/豊年祭
5月9日/熱田講社春季大祭
5月13日/御衣祭
6月18日/御田神社御田植祭
6月第4日曜日/大高斎田御田植祭
10月20日/熱田恵比須講社大祭
11月1日/熱田講社秋季大祭
11月3日/奉賛会大祭
11月3日/献詠祭
12月20日/農業感謝祭
12月25日/御煤納神事
文化財 〈国宝〉短刀(銘:国俊) 〈重文〉紙本著色法華経涌出品 木造舞楽面(12面) 金銅兵庫鎖太刀 菊蒔絵手筥 太刀(銘:則国) 太刀(銘:宗吉作) 太刀(銘:備州長船兼光) 脇差(銘:長谷部国信) 太刀(銘:宗吉作) 太刀(銘:国友) 太刀(銘:長光) 太刀(銘:備州長船重光) 剣(銘:吉光) 短刀(銘:長谷部国信) 短刀(銘:国光) 太刀(銘:了戒嘉元三年三月日) 太刀(無銘) 太刀(銘:真行) 脇差 剣(銘:包利) 剣(銘:為清) 太刀 古神宝類(2領 他) 鏡及鏡箱(一面一合 他) 金銅装唐鞍 後花園天皇宸翰御消息 日本書紀紙背和歌懐紙 〈県有形文化財〉紙本著色熱田神宮古絵図(11面) 神事面(老爺) 神事面(壮年男) 神事面(若人) 神事面(若人) 太刀(友重) 太刀(直胤) 太刀(守利) 太刀(行平) 瑞花双鳳文八稜鏡 鳥獣花文鏡 瑞花双鸞文八稜鏡 瑞花唐草双鳥文五花鏡 双龍雲文鏡 尺八 大鈴 脇差(長門守藤原氏雲) 太刀(銘:兼武) 槻弓(2張) 春敲門額 古箙 梓弓(10張) 鐃(金友・一揃) 短刀(銘:長谷部国信) 短刀(銘:村正) 太刀(銘:兼房) 倶利伽羅剣 明治天皇奉幣大判(2枚) 鋳鉄釣灯籠 金銅釘隠 荷太鼓 太鼓 青貝梨子地刳抜文鞍 御飯台 脇差(無銘) 脇差(銘:表/吉光・裏/亀王丸) 踏歌祭頌文(2巻) 修造勧進状(2巻1幅) 紺紙金字般若心経 極細寺法華経 「熱田神宮」神号 法華経安楽行品 阿弥陀経 般若心経 法楽歌仙連歌懐紙 寛永十三・四年熱田万句(312帖) 馬場家文書(8巻) 鉄地金銅張馬具
正門(大鳥居) 清雪門(不開門)
正門(大鳥居) 清雪門(不開門)
末社・楠之御前社 信長塀
末社・楠之御前社 信長塀
ならずの梅 西楽所
ならずの梅 西楽所
神楽殿 摂社・御田神社
神楽殿 摂社・御田神社
土用殿 末社・清水社の清水
土用殿 末社・清水社の清水

◆メモ
尾張国では真清田神社が一宮とされ、二宮が大縣神社、熱田神宮は三宮とされたことについては、国府からの距離によるものであろう等の説明もある。一宮制は律令体制が崩れていく中で、国衙がその権威を守るために成立したものと考えられ、諸国の事情によって選定基準が異なると思われる。熱田神宮が三宮であったというのは、中世の価値観が近世以降の価値観と異なっていることを示す一例といえよう。
熱田神宮には別宮及び数多くの摂末社がある。そのうち九社が式内社であり(本宮を含めると十社)、境内摂社の日割御子神社・若孫御子神社、境外摂社の高座結御子神社の三社が名神大社、別宮の八剣宮、境内摂社の上知我麻神社・下知我麻神社・御田神社、境外摂社の氷上姉子神社・青衾神社が小社に列する。八剣宮、高座結御子神社、氷上姉子神社では御朱印を拝受することができる。
平成23年3月11日、名古屋方面の御朱印拝受の際、熱田神宮のオリジナルの御朱印帳をいただこうと思い、三度目の参拝にして二度目の御朱印を拝受。

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2007.11.11
更新:2012.07.11
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