中央の墨書は阿弥陀三尊の種字「キリーク(阿弥陀如来)」「サ(観世音菩薩)」「サク(勢至菩薩)」に「六阿弥陀如来」、右下に「沼田」。中央の朱印は阿弥陀如来の種字「キリーク」、右上は「第貳番」、左下は「恵明寺印」。
宮城山 円明院 恵明寺 (きゅうじょうざん えんみょういん えみょうじ) | |
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旧札所 | 甘露山 延命寺 (かんろざん えんめいじ) |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建年代 | 不詳 |
開山 | 不詳 |
宗派 | 真言系単立 |
所在地 | 東京都足立区江北二丁目4−3 (地図表示:マピオン) |
巡拝 | 荒綾八十八ヶ所54番 荒川辺八十八ヶ所23番(21・24・25・26・27) |
メモ | 『新編武蔵風土記稿』によれば、本来は小台村(足立区小台)の阿弥陀堂が六阿弥陀の第2番で、恵明寺の末寺の甘露山延命寺が別当だった。沼田村との境近くにあったため、沼田の六阿弥陀と呼ばれることが多かったという。なお『江戸名所図会』その他の資料では延命寺を第二番としている。 第2番の阿弥陀如来が沼田の恵明寺に移された時期について、足立区教育委員会の掲示では明治9年(1876)に延命寺が合併された際としているが、あだち観光ネットでは大正期荒川放水路開削工事に伴って阿弥陀堂が恵明寺に移されたとする。『日本歴史地名大系 東京都の地名』は荒川放水路の開削により延命寺を恵明寺に合併したとする。明治44年(1911)の『郊外探勝その日帰り』では恵明寺を第2番としているので、明治期に移されていることは間違いないと思われる。 恵明寺は創建年代・開山ともに不詳。江戸時代は新義真言宗の小本寺で、門末11ヶ寺を数え、幕府より朱印地20石を賜っていた。明治になり、延命寺などの末寺を合併、昭和28年(1953)に単立寺院となる。元の本尊は不動明王であったが、現在は六阿弥陀の阿弥陀如来を本尊としている。 |
山門 | 子育て地蔵 |
中央の墨書は阿弥陀三尊の種字「キリーク(阿弥陀如来)」「サ(観世音菩薩)」「サク(勢至菩薩)」に「六阿弥陀如来」、右下に「沼田」。中央の朱印は阿弥陀如来の種字「キリーク」、右上は「第貳番」、左下は「恵明寺印」。
2011.02.16
更新:2016.02.07
古今宗教研究所
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