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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第36番
瑠璃山 薬王院
るりさん やくおういん

薬王院本堂

瑠璃山 医王寺 薬王院 (るりさん いおうじ やくおういん)
本尊 薬師瑠璃光如来
創建年代 不詳
開山 願行上人
宗派 真言宗豊山派
所在地 東京都新宿区下落合四丁目8−2 (Mapion/googlemap
御詠歌 わずかなる泉に住める青龍は 仏法守護のちかいとぞ聞く
巡拝 東国花の寺
メモ 古くは下落合の氷川神社の別当であった。
創建については不詳だが、源頼朝が帰依した願行上人によって開かれたと伝えられる。その後は荒廃していたが、延宝年間(1673〜81)實寿が再興したという。本尊の薬師瑠璃光如来は行基菩薩の作とされる。
手入れの行き届いた境内には、約1,000株の牡丹が植えられており、牡丹の寺として知られる。昭和41年(1966)に豊山長谷寺より100株を分けてもらったのが始まりで、通称「東長谷寺」とも呼ばれ、東国花の寺百ヶ寺にも名を連ねている。
樹木も多く、その上にそびえる舞台作りの本堂が、ここが住宅地の真ん中であることを忘れさせる。
江戸時代の札所は不動明王を本尊とする牛込根来町の報恩寺。『東都歳時記』に、正月・5月・9月の28日に開帳をしたという牛込原町の報恩寺の名前が見えるようだが、この寺のことだろうか。未確認。
写寺 独鈷山 青龍寺
八十八ヶ所大意 根来山 東光院 報恩寺 牛込根来町
〈本尊〉不動尊 大師一刀三礼御作
〈開山〉興教大師
御室末
山門 庫裏
山門 庫裏
境内の石仏 富安風生の句碑
境内の石仏 富安風生の句碑
境内の牡丹 境内の牡丹
境内の牡丹

中央の墨書は薬師如来の種字「ベイ」に「薬師如来」。中央の朱印は同じく梵字の「ベイ」、右上は「第三十六番」、左下は「薬王院印」。

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2009.11.25
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