中央の墨書は「本尊大日如来」、脇に「弘法大師」「興教大師」。中央の朱印は金剛界大日如来の種字「バン」、 右上は「第五十三番」、右下は「愛染寺」、左下は「自性院印」。
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本覚山 宝光寺 自性院 (ほんがくざん ほうこうじ じしょういん) | |
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本尊 | 大日如来 |
通称 | 愛染寺 谷中愛染堂 |
創建年代 | 慶長16年(1611) |
開山 | 道意上人 |
宗派 | 新義真言宗 |
所在地 | 東京都台東区谷中六丁目2−8 (Mapion/googlemap) |
御詠歌 | 来迎の弥陀の光の円明寺 てりそふ影はよなよなの月 |
メモ | 慶長16年(1611)道意上人により神田北寺町に開創されたと伝えられる。慶安元年(1648)現在地に移転してきた。 この寺は江戸時代から「愛染寺」「谷中愛染堂」の通称で知られてきたが、これは第九世貫海上人が境内の楠を切って自ら愛染明王の像を彫り、愛染堂を建立して安置したことによる。像高は約1メートルで、貫海上人が高野山に参詣した折、奥の院の参道で取得した愛染明王の小像を胎内に納めているという。 文化・文政の頃には近在に知られるようになっており、毎月26日の愛染明王会には多くの参詣者が集まったという。門前には「諸願速成 愛染明王安置」の標石があり、往時を偲ばせる。 また、川口松太郎の『愛染かつら』は自性院の愛染明王と境内にあった桂の大木をタイトルにしたもので、門前に台東区教育委員会による「愛染堂・愛染かつらゆかりの地」の掲示がある。 境内を入ると大きな宝篋印塔や三国筆海堂の墓碑が目に入る。三国筆海堂は、水戸藩に仕えた江戸時代前期の書家・真幸正心の雅号。墓碑は笠つきの立派なもので、地蔵菩薩や如意輪観音の石仏に囲まれている。 |
写寺 | 須賀山 円明寺 |
八十八ヶ所大意 | 本覚山 宝光寺 自性院 谷中 〈本尊〉大日如来 〈開山〉道意上人 本所二ツ目弥勒寺末 |
慈母観音像 | 三国筆海堂墓碑 |
中央の墨書は「本尊大日如来」、脇に「弘法大師」「興教大師」。中央の朱印は金剛界大日如来の種字「バン」、 右上は「第五十三番」、右下は「愛染寺」、左下は「自性院印」。
2010.03.24
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