古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 四国八十八ヶ所 > 涅槃の道場

古今御朱印研究室

四国八十八ヶ所

旧第83番(四国曼荼羅霊場11番)
田村神社
たむらじんじゃ

田村神社拝殿
拝 殿

田村神社 (たむらじんじゃ)
御祭神 倭迹迹日百襲姫命〔やまとととひももそひめのみこと〕
五十狭芹彦命(吉備津彦命)〔いさせりひこのみこと(きびつひこのみこと)〕
〈配祀〉
猿田彦大神〔さるたひこのおおかみ〕
天隠山命(高倉下命)〔あまのかごやまのみこと(たかくらじのみこと)〕
天五田根命〔あめのいたねのみこと〕
※以上五柱を総称して田村大神〔たむらのおおかみ〕と呼ぶ
旧称 田村大明神 定水大明神 一宮大明神
創建年代 和銅2年(709)社殿建立
所在地 香川県高松市一宮町286 (地図表示:マピオン)
御詠歌 龍体で示現なすとの伝えなる 田村の神は水の大神
公式サイト http://tamurajinja.com/
メモ 讃岐国の一宮として古くから尊崇を集めた。社伝によれば和銅2年(709)に初めて社殿が建立されたといい、それ以前は現在は奥殿の神座の下にある定水井に筏を浮かべ、供物を供えて祭儀を行っていたという。それに先立つ大宝年間(701〜04)には義淵僧正によって別当の一宮寺が建立されている。大同年間(806〜10)弘法大師が留錫し、四国霊場に定められたという。
なお、一宮寺にある「一宮御陵」は孝霊天皇と百襲姫命、五十狭芹彦命の御陵と伝えられる(孝霊天皇は百襲姫命・五十狭芹彦命の父君)。
朝廷の崇敬厚く、延喜の制では名神大社に列し、建久元年(1190)には正一位に叙される。弘安の役に当たっては、後宇多天皇より「正一位田村大明神」の勅額を賜った。歴代領主もたびたび社殿の造営や神領の寄進を行っている。
延宝7年(1679)高松藩主・松平頼常(水戸光圀の長子)により神仏分離が行われ、唯一神道となって現在に至る。神社ではあるが、旧札所として別宮大山祇神社琴弾八幡宮などとともに四国曼荼羅霊場に入っている。〈諸国神社御朱印集へ
大鳥居 宇都伎社
大鳥居 宇都伎社
田村神社の御朱印

中央の墨書は「田村大神」、左下は「讃岐国一宮」。中央の朱印は「田村神社之章」、左下は「讃岐国壱宮印」。

<<前へ 涅槃の道場へ 次へ>>
一宮寺へ


2008.07.06
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.