古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 諸国神社御朱印集 > 千葉県

玉�ｱ神社
たまさきじんじゃ

玉�ｱ神社 （たまさきじんじゃ）
御祭神	玉依毘売命〔たまよりひめのみこと〕 〈配祀〉 日本武尊〔やまとたけるのみこと〕
旧称・通称	玉の浦総社　玉ヶ崎大明神
鎮座地	千葉県旭市飯岡2126　（地図表示：マピオン）
創建年代	景行天皇40年（111）
社格等	下総国二宮　旧郷社
由緒	社伝によれば、日本武尊が御東征の際、上総より海路で葦浦から玉の浦へ渡った。その際、海上平安・夷賊鎮定を祈願して玉の浦の東端・玉ヶ崎（龍王崎）に玉依毘売命を奉斎したことに始まるという。 中世は下総国の二宮とされ（ただし、下総国の二宮には船橋市三山の二宮神社を当てる説もある）、武門の崇敬篤かった。上総国一宮の玉前神社とともに、九十九里浜鎮護の神として広く崇敬されたという。平貞盛、源頼義、源義家、源頼朝、日野俊基、千葉常胤などが参拝し、奉幣や社殿の造営を行っている。 しかし、鎮座地である龍王崎が長年の海蝕で欠損が進み、さらに天文２年に兵火で社殿が焼失したため、現社地に移転した。江戸時代には佐倉藩主や久留里藩主の崇敬を受け、また、平田篤胤、大国隆正らの多くの文人が参詣している。享保14年（1729）には神祇管領より神階正一位を賜っている。 明治になり、社号を玉�ｱ神社とする。
例祭	５月５日（神楽祭）
神事・行事	１月15日／祈年祭（流鏑馬祭） ７月15日に近い日曜日／祇園祭 ７月30日／輪くぐり（夏越の祓）・軒灯祭 10月15日／神事祭（潮祭）
文化財	〈県有形文化財〉本殿　拝殿　古瀬戸狛犬
メモ	天保水滸伝で名高い飯岡助五郎は当社の社領地に住み、潮祭には一党を引き連れて参拝し、奉納角力を執り行ったという。境内には助五郎の記念碑があり、その前に置かれた力石（60貫＝約225kg）は、助五郎が力比べをしたり、雇用の条件として用いたものという。 その他、境内には平田篤胤の歌碑や竹久夢二文学碑などがある。また、天の石笛は享保３年（1718）年に漁師の網にかかったもので、頭部に穴があり、風が吹き込むと妙音がする。漁師はこの音によって出漁、吉凶を占ったといい、市の文化財に指定されている。

鳥居	竹久夢二文学碑
天の石笛	飯岡助五郎碑と力石
平田篤胤歌碑	本殿

中央の朱印は「玉�ｱ神社」、右上は「玉の浦総社（「の」は変体仮名）」、左下は「社務所印」。

もどる

2010.09.08
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.