中央の朱印は「高座結御子神社之印」。
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熱田神宮
熱田神宮 摂社 高座結御子神社 (たかくらむすびみこじんじゃ) | |
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御祭神 | 高倉下命〔たかくらじのみこと〕 |
鎮座地 | 名古屋市名古屋市熱田区高蔵町9−9 (マピオン/google) |
創建年代 | 熱田神宮とほぼ同年代、あるいは天武天皇の御代と伝えられる |
社格等 | 式内社(名神大) 熱田神宮摂社 |
由緒 | 熱田神宮の境外摂社。 高倉下命は饒速日命〔にぎはやひのみこと〕の御子で、熱田神宮を奉斎した尾張連らの祖。天より韴霊剣(石上神宮に祀られている)を降され、熊野山中で危難に陥っていた神武天皇に献上した。その名は高倉の主の意味である。 尾張の祖神、高蔵地区の鎮守として古くから崇敬されてきた。創建年代は不詳だが、熱田神宮とほぼ同じ頃、あるいは天武天皇の御代といわれている。延喜式神名帳では名神大社に列する。 また子育ての神として広く信仰を集め、4月23日の幼児成育祈願祭(子預祭)には子どもが無病息災で成長するよう、子預けをする風習がある。また、境内にある末社の御井社社前の井戸は、子どもにこの井戸を覗かせると「虫封じ」の霊験があると伝えられ、6月1日の例祭、7月土用の入りの御井社例祭には「井戸覗き」のために人々が列をつくる。 尾張造りの旧社殿は昭和20年(1945)の戦災のために焼失。現在の社殿は、尾張造りを原形としながら祭典・参拝に便利な様式に改めて再建されたものという。 |
例祭 | 6月1日(井戸のぞき) ※5月31日/宵宮祭 |
神事・行事 | 2月初午の日/高座稲荷社祭 3月旧初午の日/高座稲荷講社春季大祭 4月3日/幼児成育祈願祭(子預祭) 7月土用の入りの日/御井社祭(井戸のぞき) 11月8日/高座稲荷講社秋季大祭 |
公式サイト | http://www.atsutajingu.or.jp/.../takakuramusubimiko_jinja.html |
メモ | 熱田神宮の北1kmほどに鎮座する。途中には宮簀媛命の御墓であると伝えられる断夫山古墳、日本武尊の御陵とされる白鳥御陵などがある。 境内は古来、高蔵の森として知られるという。境内北側の高蔵公園も元の境内地であろうか。 末社の高座稲荷は、豊臣秀吉が幼い頃、母に連れられてお参りしたということから「太閤出世稲荷」と称され、信仰を集めてきたという。 また境内には尾張連浜主〔おわりのむらじ はまぬし〕の歌碑がある。浜主は熱田神宮の社家(伶人)で、承和12年(845)113歳の高齢にして、仁明天皇の御前で自作の「和風長寿楽」を見事に舞い、居並ぶ人々を驚嘆させたという。その折に詠じたという「翁とて侘やは居らむ草も木も栄ゆる時に出でて舞ひてむ」という歌を刻んだもので、昭和18年(1943)県教育会がその徳を偲び、浜主顕彰のために建立したという。 |
鳥居 | 御井社 |
鉾取社 | 新宮社 |
高座稲荷社 | 大楠 |
尾張浜主の歌碑 | 本殿 |
中央の朱印は「高座結御子神社之印」。
2012.07.11
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