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古今御朱印研究室

江戸時代の納経帳

天保11年(1840年)四国八十八ヶ所の納経帳

81番 綾松山 白峯寺

白峯寺の納経印→根香寺へ

綾松山 洞林院 白峯寺

【略縁起】
寺伝によれば、弘仁6年(815)弘法大師が白峰に如意宝珠を埋め、閼伽井を掘ったことが淵源とされる。
貞観2年(860)瀬戸内の海上に光を放ち、四方に芳香を漂わせる流木が現れた。当時、金倉寺に滞在していた智証大師円珍は、国司の要請を受け、光に導かれて白峰に上った。そこで地主神である白峰大権現の託宣を受け、流木(補陀洛山の香木という)で千手観音の像を刻み、一寺を建立して祀ったと伝えられる。
保元の乱で讃岐に流された崇徳上皇は、崩御の後に当山で荼毘に付され、御陵が営まれた。境内の頓証寺殿は上皇の御廟で、歴代天皇・公卿・武将から篤く崇敬された。

【納経印】
文字部分は印判で、「奉納経 本堂千手院宝前 崇徳天皇御廟所 讃州白峯寺 政所」。中央の宝印は十六八重菊の御紋。右上は「第八十一番」、左下は「綾松山 白峰寺 洞林院」。

【所在地】
讃岐国阿野郡青海村(香川県坂出市青海町)

【本尊】
千手観世音菩薩

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2013.10.06
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