古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 四国八十八ヶ所 > 発心の道場

古今御朱印研究室

四国八十八ヶ所

第3番奥之院
金鶏山 愛染院
きんけいざん あいぜんいん

本堂
本 堂

金鶏山 愛染院 (きんけいざん あいぜんいん)
本尊 不動明王
創建年代 弘仁7年(816)
開基 弘法大師
宗派 高野山真言宗
所在地 徳島県板野郡板野町那東字居内32 (地図表示:マピオン)
御詠歌 まつが枝に御光照らす金鶏の 仏を頼め たすけまします
メモ 3番札所金泉寺の奥の院。
弘仁7年(816)弘法大師がこの地を巡錫した折に霊地と定め、一宇を建立して、自ら刻んだ不動明王の坐像を安置したと伝えられる。
境内には赤澤信濃守を祀るお堂がある。戦国時代、このあたりを治めていた板西城主・赤澤信濃守は、天正10年(1582)土佐の長宗我部軍を迎え撃った中富川の合戦で、わらじのひもが切れたために討ち死にしたという。また、その妻も足に神経痛があったため、逃げ遅れて命を落としたと伝えられる。
いつの頃からか、腰から下の病に霊験があるとして信仰を集めるようになり、病の治った人がお礼にわらじを奉納するようになった。山門の大きなわらじはそのシンボルなのだそうだ。
四国霊場で唯一、刷毛書きの納経で知られる。残念なことに、参拝時は法事のために住職さんが不在で、書き置きのものをいただいた。
全景 山門
赤澤信濃守廟所 大師堂

中央に刷毛書きで不動明王の種字「カンマン」。中央の朱印は輪宝、右上は「四国三番奥之院 弘法大師御作」、左下は「阿波国 金鶏山 愛染院」。

<<前へ 発心の道場へ 次へ>>
金泉寺へ


2009.01.18
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.