古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 四国八十八ヶ所 > 菩提の道場

古今御朱印研究室

四国八十八ヶ所

第52番奥之院
経ヶ森
きょうがもり

経ヶ森の観音像
経ヶ森の観音像

太山寺奥之院 経ヶ森 (たいさんじおくのいん きょうがもり)
本尊 十一面観世音菩薩
創建年代 用明天皇2年(586)
開基 真野長者
宗派 真言宗智山派
所在地 愛媛県松山市太山寺町 (地図表示:マピオン)
御詠歌
メモ 豊後の国の真野長者が都へ向かう途中、高浜の沖で暴風雨に襲われた。日頃信仰する観世音菩薩に祈念したところ、経ヶ森より光が照らし、難を逃れることができた。これに感謝して太山寺を建立したと伝えられる。
現在、経ヶ森の頂上には十一面観音の像が建ち、高浜の沖に向かっている。ただし、以前の観音像は平成13年(2001)の芸予地震で土台から落下したため、小さい像が祀られている。以前の観音像は震源地に向かって倒れており、そのおかげで人的被害が少なくて済んだということから「身代わり観音」として太山寺境内に祀られている。
経ヶ森から太山寺の反対側に下ると高浜港・松山観光港があり、この道も遍路道になっている。九州から松山に上陸した遍路が、この道を通って太山寺から打ち始めたのであろうか。
経ヶ森の納経は太山寺の納経所でお願いできる。
経ヶ森より伊予灘を望む 身代わり観音
経ヶ森より伊予灘を望む 身代わり観音
経ヶ森の納経印

中央の文字は「十一面観音」、左は「太山寺奥之院」。中央の朱印は十一面観音の種字「キャ」、右上は「五十二番奥之院」、左下は「瀧雲山太山寺」。

<<前へ 菩提の道場へ 次へ>>
太山寺へ


2008.05.18
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.