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古今御朱印研究室

江戸六阿弥陀

木余り
龍燈山 性翁寺
りゅうとうざん しょうおうじ

性翁寺本堂

龍燈山 貞香院 性翁寺 (りゅうとうざん じょうこういん しょうおうじ)
本尊 阿弥陀如来(通称・木余り如来)
創建年代 神亀3年(726)/明応元年(1492)
開山 行基菩薩/行蓮社正誉龍呑上人
宗派 浄土宗
所在地 東京都足立区扇2−19−3 (地図表示:マピオン)
文化財 〈都有形文化財〉阿弥陀如来坐像
公式サイト http://www.kiamari.or.jp/
メモ 六阿弥陀の余り木で彫られた阿弥陀如来を本尊として祀ることから「木余り」と通称される。宮城宰相(足立長者)の屋敷跡に建立されたと伝えられ、境内には足立姫の墓所があることから、六阿弥陀発祥の寺と称する。
足立長者が熊野の山中で見つけた霊木から行基菩薩が六体の阿弥陀像を彫刻し、足立姫と侍女の供養のため、ゆかりの地に安置した。さらに余り木で娘成仏の御影として阿弥陀仏一体を彫り、長者の屋敷のかたわらに建立した草庵に安置した。これが性翁寺の開創であるという。
明応元年(1492)龍呑上人が当地を訪れた際、毎夜、足立姫の墓所の菩提樹の木に龍燈がかかるのを見た。そこで守護所に願い出、浄土宗に改めて現寺号を称するようになった。江戸時代には三代将軍・徳川家光から朱印地10石を寄進されている。
山門 「木餘」の字の入った軒丸瓦
山門 「木餘」の字の入った軒丸瓦
性翁寺の御朱印

中央の墨書は「木余如来」。中央の朱印は阿弥陀如来の種字「キリーク」・観世音菩薩の種字「サ」・勢至菩薩の種字「サク」、右下は「六阿弥陀根本旧蹟 木餘如来霊場 浄土宗 性翁寺」。

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2011.05.18
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