古今宗教研究所 >古今御朱印研究室 > 御府内八十八ヶ所 > 阿波国の写し霊場

古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第8番
海岳山 長遠寺
かいがくさん ちょうおんじ

長遠寺本堂
本 堂

海岳山 大乗院 長遠寺 (かいがくさん だいじょういん ちょうおんじ)
本尊 不動明王
創建年代 天仁元年(1108)
開基 宥尊
宗派 真言宗智山派
所在地 東京都大田区南馬込五丁目2−10 (Mapion/googlemap
御詠歌 たきぎとり水熊谷の寺に来て 難行するも後の世のため
巡拝等 玉川八十八ヶ所72番
メモ 寺伝によれば、天仁元年(1108)宥尊によって創建されたという。文亀2年(1502)現在地に移転、元禄年間(1688〜1703)に堂宇が整えられた。現在の本堂は文久元年(1861)に建てられたものとのことである。
かつては醍醐寺三宝院の末で、東大井の来福寺など末寺9ヶ寺を数え、隣接する馬込八幡神社など12社の別当を務めていたという。
江戸時代の札所は上大崎六軒茶屋町にあった末寺の光雲寺であった。明治初年に光雲寺が廃寺となったため、本寺の長遠寺に移された。
大田区の文化財に指定されている十一面観音は光雲寺の本尊だったもの。行基菩薩が信州の戸隠山において鎌で彫ったと伝えられるところから「鎌作観世音」と称される。江戸時代の資料には光雲寺の本尊は千手観音となっているが、千手が失われてしまったため、十一面観音とされているようだ。
写寺 普明山 熊谷寺
八十八ヶ所大意 盤谷山 光雲寺 目黒六軒茶屋町
〈本尊〉千手 行基御作
馬込領馬込村長遠寺末
山門 境内の石仏
山門 境内の石仏
長遠寺の納経印

中央の墨書は「本尊不動明王」、右脇に「弘法大師」。中央の朱印は「?」、右上は「第八番」、左下は「長遠寺印」。

<<前へ 阿波国の写し霊場へ 次へ>>


2009.05.10
古今宗教研究所
Copyright(C) 1998-2016 Murakami Tetsuki. All rights reserved.