中央の墨書は不動明王の種字「カーン」に「本尊大聖不動明王」、脇に「弘法大師」。中央の朱印は同じく梵字の「カーン」、右上は「奉納経 御府内八十八ヶ所第廿五番霊場」、左下は「六所山長命院長楽寺」。
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前 景
六所山 長命院 長楽寺 (ろくしょざん ちょうめいいん ちょうらくじ) | |
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本尊 | 不動明王 |
創建年代 | 元和6年(1620) |
開基 | 頼音和尚 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
所在地 | 東京都日野市程久保八丁目49−1 (Mapion/googlemap) |
御詠歌 | 法の舟入るか出るかこの津寺 迷うわが身をのせてたまえや |
メモ | 多摩動物公園に隣接しており、京王線・多摩都市モノレールの多摩動物公園駅を降りて、すぐのところにある。郊外ではあるが、交通の便は非常によい。 もとは角筈村(現在の新宿・東京オペラシティのあたり)にあった。寺伝によれば、元和6年(1620)当時の代官であった渡辺与兵衛が頼音和尚に帰依して開創したという。 徳川将軍家との縁は深く、慶安3年(1650)正月、府中の六所宮(大国魂神社)を参拝した四代将軍・徳川家綱より「六所山」の山号を賜った。また、鷹狩りの際には将軍が食事を摂る「御膳場」とされたという。 昭和20年(1945)の戦災で堂宇が焼失し、同34年(1959)現在地に移転した。 境内は多摩丘陵の一角、結構急な斜面になっている。下から中腹を見上げると、石垣の上に赤い屋根の本堂と阿弥陀堂が並ぶ。参道を登ると、阿弥陀堂の手前に鐘楼や大師堂が建つ。 参道入り口や本堂の手前など、柵や扉が部外者を拒んでいるような雰囲気なので、気難しい対応をされるのではないかと心配になったりしたのだが、対応してくださった住職夫人は大変気さくで親切な方で、気持ちのいい対応であった。動物園の隣という場所柄、無関係の人が紛れ込んで来やすいのであろうか。 江戸時代の25番札所は、四ッ谷北寺町の和光院であった。 |
写寺 | 宝珠山 津照寺 |
八十八ヶ所大意 | 自然山 地福寺 和光院 四ッ谷北寺町 〈本尊〉地蔵尊 恵心僧都作 〈開山〉京秀法印 京都大仏智積院末 |
鐘楼 | しあわせ小僧 |
阿弥陀堂と本堂 | 大師堂 |
中央の墨書は不動明王の種字「カーン」に「本尊大聖不動明王」、脇に「弘法大師」。中央の朱印は同じく梵字の「カーン」、右上は「奉納経 御府内八十八ヶ所第廿五番霊場」、左下は「六所山長命院長楽寺」。
2009.09.02
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