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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第65番
明王山 大聖院
みょうおうざん だいしょういん

大聖院境内の石仏

明王山 大聖院 (みょうおうざん だいしょういん)
本尊 大日如来
創建年代 慶長年間(1596〜1615)
開山 宥専
宗派 真言宗智山派
所在地 東京都港区三田四丁目1−27 (Mapion/googlemap
御詠歌 恐ろしや三つの角にも入るならば 心をまろく慈悲を念ぜよ
メモ 桜田通り沿いに入り口があるのだが、建物は立派な高層ビルになっている。入り口の「大聖院」というプレートがなければ、パッと見でお寺とはわからないだろう。ただ、わかってみれば、玄関の上が向拝風のデザインになっているし、玄関の脇には石仏や御府内八十八ヶ所の標石が並んでいて、お寺らしさを感じることができる。
慶長年間(1596〜1615)の初め頃、数寄屋橋のあたりに創建されたという。慶長16年(1611)八丁堀の寺町に移転、さらに寛永12年(1635)現在地に移ってきたと伝えられる。
納経印を見ると、墨書は「本尊 大日如来」とあるのに、朱印は不動明王である。思うに、明王山や大聖院という山号・院号は不動明王に関わる名称であり、大聖院には弘法大師作と伝えられる不動明王が奉安されている。『御府内八十八ヶ所大意』にも本尊は不動尊とある。
とすれば、元々の本尊は不動明王であり、その名残が納経印に反映されているのかもしれない。
写寺 由霊山 三角寺
八十八ヶ所大意 明王山 遍明寺 大聖院 芝三田寺町
〈本尊〉不動尊
愛宕真福寺末
入り口 本堂
入り口 本堂
大聖院の納経印

中央の墨書は「本尊 大日如来」、脇に「弘法大師」。中央の朱印は不動明王の種字「カーン」、右上は「第六十五番」、左下は「大聖院印」。

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2010.06.16
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