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古今御朱印研究室

御府内八十八ヶ所

第85番
大悲山 観音寺
だいひざん かんのんじ

観音寺

大悲山 観音寺 (だいひざん かんのんじ)
本尊 聖観世音菩薩
創建年代 不詳(江戸時代初期?)
開山 宗白大僧都
宗派 真言系単立
所在地 東京都新宿区高田馬場三丁目37−26 (Mapion/googlemap
御詠歌 煩悩を胸の智火にて八栗をば 修行者ならでたれか知るべき
メモ 創建等については不詳だが、江戸時代のはじめに創建され、上戸塚村の名主や村人によって護持されてきたらしい。現在の本堂は昭和59年(1984)に再建されたものとのことである。
本来の85番札所は三田の泉福院であった。観音寺は豊島八十八ヶ所の85番札所でもあるので、豊島霊場が開かれた明治40年(1907)には、すでに札所になっていたものと思われる(豊島八十八ヶ所の開創時に御府内の札所であった寺院は、御府内と同じ札番になっている)。
一見すると公共施設のような本堂だが、正面2階に掲げられた『慈光』の額と門前の古い観自在菩薩像と地蔵菩薩像で寺院であることがわかる。また境内には、吉川英治が親友の呼潮(淡路芳太郎)から聞いた西国巡礼の体験に基づいて書いた『呼潮へんろ』に因む「呼潮へんろ塚」などの石碑がある。
納経印を拝受したときはちょうど葬儀が行われる前であったが、本堂に通していただいて参拝させていただいた。
写寺 五剣山 八栗寺
八十八ヶ所大意 医王山 泉福院 三田台裏町
〈本尊〉薬師 行基御作
愛宕真福寺末
観自在菩薩像 地蔵菩薩像
観自在菩薩像 地蔵菩薩像
観音寺の納経印

中央の文字は「本尊聖観世音菩薩」、脇に「弘法大師」。中央の朱印は梵字の「キリーク」(阿弥陀如来もしくは千手観音の種字)、右上は「御府内八十八所第八十五番」、左下は「大悲山観音寺」。

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2010.11.17
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