中央の朱印は「大杉神社」。
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大杉神社 (おおすぎじんじゃ) | |
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御祭神 | 倭大物主櫛甕玉大神〔やまとおおものぬしくしみかたまのおおかみ〕 〈配祀〉 大己貴大神〔おおなむちのおおかみ〕 少彦名大神〔すくなひこなのおおかみ〕 |
旧称・通称 | 大杉大明神 あんばさま |
鎮座地 | 茨城県稲敷市阿波958 (Mapion/googlemap) |
創建年代 | 神護景雲元年(767) |
社格等 | 旧郷社 別表神社 |
由緒 | かつて当地は現在の霞ヶ浦・印旛沼・手賀沼・牛久沼などを内包する広大な内湾に突き出した半島で、『常陸国風土記』には「安婆島」として記されている。そのほぼ先端に一本の巨杉が立っており、航海の目印になっていたという。 神護景雲元年(767)勝道上人が大和国から下野国の日光山へ向かう途中で当地に至ったとき、病苦に苦しむ土地の人々を救うため、この巨杉を神籬として大和の三輪明神を招臨し、病魔を退散せしめた。これにより「大杉大明神」「悪魔ばらえのあんばさま」として信仰を集めるようになったという。 延暦15年(796)快賢が別当の龍華山安穏寺を開き、祭祀を司るようになった。文治年間(1185〜1190)には源義経の家来として知られる常陸坊海存(海尊)が社僧として仕え、多くの奇跡を起こしたが、文治5年(1189)9月27日、忽然と姿を消した。人々は海存が大杉大明神の眷属であることを悟り、巨体・紫髭・碧眼・鼻高であった海存の似姿を像に刻んだ。これが天狗信仰に発展したという。また、海存を眷属としていかなる願い事も叶えたということから、日本唯一・夢むすび大明神と呼ぶようになったという。 江戸時代の初め、江戸崎不動院の住職であった天海僧正は大杉大明神を勧請して請雨の修法を行い、霊験があった。天海は当社を江戸の鬼門守護と定めるとともに、安穏寺の住職を兼ねた。このことから、安穏寺は日光山輪王寺の直兼帯となった。また、江戸幕府による利根川の東遷事業により、利根川水系の守護神ともされた。 また、疱瘡除けの神としても信仰を集め、「あんば信仰」は関東一円のみならず千葉県から岩手県に及ぶ太平洋岸に広がった。特に享保12年(1727)江戸の亀戸香取神社に大杉大明神が飛来したとして大騒ぎになり、悪魔払え囃子(あんば囃子)が大流行したと伝えられる。 神仏分離令により安穏寺から独立するとともに、新治県の中教院が設置された。旧社格は郷社。昭和57年(1982)別表神社に加列した。 |
例祭 | 10月第4土曜日と翌日曜日・10月27日(大杉祭・あんばまち) ※10月第4土曜日の翌日曜日/神輿渡御祭 ※10月27日/本殿祭 |
神事・行事等 | 1月1日/新年特別一番祈願祭 1月1日〜15日/新春特別初祈願祭 1月4日〜9日/厄除大祈祷祭 1月10日〜16日/新年夢むすび祈願祭 旧1月27日/初あんば 2月3日/節分追儺祭 2月1、2、4、5、6日/厄除・八方除・星除特別祈願祭 2月7日〜13日/夢むすび開運祈願祭 2月初午/最勝立身出世稲荷例祭 2月8日/勝馬神社特別祈願祭 3月8日/古式祈年祭 4月8日/駒牽祭(あんばおこと)・春の大祭 5月14日〜16日/夢むすび開運特別祈願祭 旧5月27日/五月のあんば 9月17日〜19日/夢むすび開運特別祈願祭 旧9月27日/9月のあんば 旧11月下寅/古式鎮魂祭 旧11月下卯(三卯の年は中卯)/古式新嘗祭 |
文化財 | 〈選択無形民俗文化財〉あんば囃子 |
公式サイト | http://www.oosugi-jinja.or.jp/ |
メモ | 当社の境内には社号の如く大きな杉の木が多い。なかでも本殿脇の三郎杉は高さ約25メートル、社殿背後の神苑に立つ次郎杉は高さ約40メートルで、どちらも神木とされている。残念ながら、太郎杉は寛政10年(1878)に焼失したという。 参拝は平成8年に始まった平成の大造営が一段落ついたところで、「あんば日光」と呼ばれる豪壮な社殿をゆっくり堪能することができた。ただし、その後、社殿正面に建てられたという麒麟門は、まだ工事も始まっていなかった。 改修により見事な彫刻がふんだんに施された社殿もきれいに塗り直されている。瑞垣の「二十四考」をはじめとする彫刻群の大半は、正徳5年(1715)に造営され、享保13年(1723)に焼失した旧社殿の焼失を免れた部分を転用したものだという。旧社殿からすればほんの一部分だというが、それでも十分見応えがある。「あんばを参れば、日光見ることなし」と言われたそうだが、相当のものだったのであろう。 |
鳥居 | にっこり大国 |
神楽殿 | 境内社 |
次郎杉 | 三郎杉 |
最勝立身出世稲荷神社 | 本殿 |
中央の朱印は「大杉神社」。
2011.09.28
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