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古今御朱印研究室

四国八十八ヶ所

第28番奥之院
爪彫り薬師
つめほりやくし

爪彫り薬師堂

爪彫り薬師 (つめほりやくし)
本尊 薬師如来
創建年代 弘仁6年(815)
開基 弘法大師
宗派 真言宗智山派
所在地 高知県香南市野市町母代寺476 (地図表示:マピオン)
メモ 大日寺の境内から看板を頼りに進むと、爪彫り薬師の小さなお堂がある。脇には霊水が湧いている。
弘仁6年(815)弘法大師が大日寺に留錫し、楠木の大木に薬師如来を刻んだ。以来、爪彫り薬師として信仰を集め、特に首から上の病に霊験があると伝えられる。利益をいただいた人は、穴のあいた石を奉納する風習がある。
明治の頃、惜しくも台風で楠木は倒れたが、その跡に堂を建立し、爪彫り薬師を安置している。
霊水は弘法大師のお加持水と伝えられ、渇水時にも枯れることがないという。
納経は大日寺にて。
お加持水(霊水) 日吉神社
お加持水(霊水) 日吉神社
爪彫り薬師の納経印

中央の文字は、薬師如来の種字「ベイ」に「薬師如来」。中央の朱印は同じく薬師如来の種字「ベイ」、右上は「高祖楠木御爪彫」、左下は「土佐国大日寺奥之院」。

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2008.04.29
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