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古今御朱印研究室

四国八十八ヶ所

第29番奥之院
毘沙門堂
びしゃもんどう

毘沙門堂 (びしゃもんどう)
本尊 毘沙門天
創建年代 不詳
開基 弘法大師
宗派 真言宗智山派
所在地 高知県高知市岡豊町滝本 (地図表示:マピオン)
メモ 国分寺から善楽寺へ向かう途中、県道を滝本地区で右折し、1kmほど進むと「毘沙門の滝」がある。滝は三段になっており、途中の岩にある馬の蹄の跡のような窪みは「龍の駒の足跡」と呼ばれる。
滝壺のそばには朱塗りの毘沙門堂がある。本尊は、弘法大師がこの地を巡錫した折、この滝で身を清めているときに毘沙門天を感得し、その姿を刻んだものという。
かつて、このあたりには瀧本寺という真言宗の大寺があったという。天正16年(1588)の地検帳には滝本寺に毘沙門堂があったことが記されている。また、住職は長宗我部元親の外交僧として活躍したという。江戸時代にはすでに退転しているが、毘沙門堂は当地に残り、国分寺の奥之院とされたのであろう。
なお、滝壺には弁才天が祀られ、毘沙門堂のそばには滝本神社がある。
毘沙門の滝 弁天堂

中央の墨書は、毘沙門天の種字「ベイ」に「毘沙門天」。中央の朱印は宝珠に同じく梵字の「ベイ」、右上は「大師御修行所」、左下は「廿九番奥之院」。

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2008.10.05
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